2013 Fiscal Year Research-status Report
自己相補型アデノ随伴ウイルスベクターによる胎児フェニルケトン尿症マウスの治療戦略
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24791106
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
八木 洋也 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70625623)
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Keywords | AAVベクター / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
当該研究は、妊娠フェニルケトン尿症(PKU)モデルマウスに治療遺伝子を組み込んだアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを投与し、子宮内の免疫寛容なPKUモデルマウス胎仔へ経胎盤的に感染・発現させることで、さらに少ないベクター量で長期にわたり遺伝子を導入・発現させることを目的とした。この研究は以前所属していた自治医科大学遺伝子治療研究部にて行った実験の延長である。 初年度は当教室で組換え遺伝子実験が出来る環境を整えるため、当施設における組換え遺伝子実験申請および遺伝子組換え実験室の確保(P2部屋の準備および申請)、安全キャビネットの購入を行った。 次年度より実際のAAVベクターの作成をおこなった。AAVヘルパープラスミド、AAVベクタープラスミド、アデノウイルスヘルパープラスミドの3種類のプラスミドを作成し、大腸菌を用いたプラスミドの大量精製法を用いて精製した。それらのプラスミドを293細胞へトランスフェクションするAAVベクターを作成する方法でAAVベクターを作成した。LacZ遺伝子を搭載したAAVベクターを作成し、in vitroで293細胞への感染実験をおこなった。AAVベクターの用量依存性に細胞内でLacZが発現が増強することをX-gal assayを用いて確認した。これにより当教室でのAAVベクター作成の実験系は完成したため、動物投与へ向けより多いAAVベクターの作成とその精製を今後は行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該施設での遺伝子組換え実験を行うのは始めてであり、その申請書類の提出や調整段取りをうまく行えず手間取ってしまい、実際に実験を開始できたのが次年度からとなったことが遅れの原因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
作成したAAVベクターを精製し、妊娠C57BL/6Jマウスを用いて母体の投与ルートによる胎仔へのLacZの発現を解析する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度の実験開始の遅れ(当該施設での遺伝子組換え実験申請や実験室の設備など)により、補助事業期間延長承認を提出し、1年間の補助機関延長を認めていただいたため。 実験器具の購入とその環境整備、および研究のための学会などの旅費に使用する予定である。
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