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2012 Fiscal Year Research-status Report

先天性魚鱗癬様紅皮症並びに葉状魚鱗癬患者における新規遺伝子変異解析

Research Project

Project/Area Number 24791130
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

大澤 倫子  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (50616349)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords遺伝性角化症
Research Abstract

先天性魚鱗癬様紅皮症と葉状魚鱗癬は、ともに稀な常染色体劣性遺伝性の重症角化症であるが、近年、病因の解明が進み、TGM1/ABCA12/NIPAL4/CYP4F22/ALOXB12/ALOXE3といった角化関連遺伝子の変異が両疾患で同定されてきた。しかし、これら6つの遺伝子に変異を持たない症例も多く、実際、申請者らの研究室で収集した両疾患患者37例中10例では変異を同定できなかった。本研究では、これら6つの遺伝子に変異を有していない患者について、まずは最近新しい病因遺伝子として報告されたLIPN遺伝子についても遺伝子変異検索を行ったが、一名も変異を有していなかった。LIPN遺伝子に変異が同定されなかったため、LIPNと同様に表皮に発現する酸性リパーゼであるリパーゼKとリパーゼMをコードするLIPKとLIPMの遺伝子変異検索も行ったが、いずれの遺伝子にも変異は見つからなかったそこで、既報告の病因遺伝子に変異を持たない本症患者を選択し、whole-exome sequencingを行った(coverage 100x)。現在データ解析中であるが、複数の遺伝子が病因遺伝子候補としてあがっている。また、本症の新規患者も2名新たにリクルートしたため、まずは既知の病因遺伝子に変異がないか、検索を開始している。新規病因遺伝子が見つかれば、本症の新たな病因解明につながるだけではなく、いまだその全容が明らかにはなっていない角化のメカニズムの解明にも繋がるものと期待される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究では、先天性魚鱗癬様紅皮症と葉状魚鱗癬について、既報告の病因遺伝子変異検索ならびに新規遺伝子変異検索を行う予定である。このうち、既報告の病因遺伝子変異検索は概ね終了しており、また、新規遺伝子変異検索についてもwhole-exome sequencingのデータ取得が終了しており、順調に進展しているものと考えられる。

Strategy for Future Research Activity

今後、これまでに得られた次世代シークエンスのデータの解析を行い、候補遺伝子をピックアップする。それらの候補遺伝子について、他の家系患者が変異を有しているかどうか、一般コントロールが変異を有しているかどうか検討し、病因遺伝子を確定する。また、いったん病因遺伝子が確定すれば、その遺伝子産物の皮膚における機能解析を行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初、平成24年度に次世代シークエンスで得られたデータの解析とその確認のための分子生物学的実験を行う予定であったが、次世代シークエンスデータの収集に時間を要したため、平成25年度に行う予定である。そのため平成24年度に未使用額が生じたが、平成25年度にそれらの実験に対し使用する予定である。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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