2014 Fiscal Year Annual Research Report
EBA患者100例の臨床像と自己抗体の抗原エピトープの関連性の検討
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24791185
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
大塚 明奈 久留米大学, 医学部, 助教 (80569369)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 臨床統計解析 / 分子疫学解析 / 蛍光抗体法 / 自己免疫疾患 / 水疱症 / 免疫ブロット法 / ELISA法 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には、エンボプラキンやデスモコリンをはじめとした、種々の自己免疫性水疱症患者血清が横断的に反応するような自己抗原が見られる症例が見出されたため、後天性表皮水疱症(Epidermolysis bullosa acquisita、EBA)患者血清のこれらの様々な自己抗原に対する反応性などを免疫ブロット法やELISA法を用いて確認し、自己抗体の存在を検証するとともに、その臨床像との関連についてもさらに検討を加えた。 研究期間全体を通じて、患者100例以上の血清学的な診断結果を集計し、統計解析したデータを基に、エンボプラキンやデスモコリン、7型コラーゲンのNC1/2ドメインなどの免疫ブロットを用いて、病因抗原の種類と組織分布の結果、臨床像との関連性について検討を加えた。 1M NaCl処理によって、表皮と真皮を分離した皮膚を基質とした蛍光抗体間接法を用いた解析方法を応用して、真皮側IgAの沈着がみられるEBAとlinear IgA bullous dermatosis (LABD)との鑑別が出来るかどうかについての検討も加えて。蛍光オーバーレイ法を用いた共焦点レーザースキャン顕微鏡による高解像度の画像解析を行った。4型コラーゲンの表皮側と真皮側にLABDとEBAの抗原がそれぞれ分布することが画像上で有意な差をもって確認できた。
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