2013 Fiscal Year Research-status Report
非定型抗精神病薬誘発性肥満におけるインクレチンの役割
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24791204
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小野 信 新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 非常勤講師 (60623402)
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Keywords | 抗精神病薬 |
Research Abstract |
本研究では、当施設でこれまで得られたインクレチン関連遺伝子多型が糖代謝異常に影響を与えていたという結果を踏まえ、非定型抗精神病薬による体重増加と、インクレチン関連遺伝子、またGIP、GLP-1といったインクレチンの定量を行い、そのメカニズム解明を目指し、得られた知見を元に臨床場面での薬剤による健康被害の予防、対処に応用する。オランザピン内服群における体重増加、インクレチンの定量、脂質代謝パラメーターとの間で関連解析を行い、オランザピンが惹起する体重増加と関連する遺伝子多型を同定する。対照群としてアリピプラゾール群、クロザピン群も加えて解析予定としている。これまで得られたサンプルについては、遺伝子解析は概ね終了している。 H26年度は対象となる薬剤をオランザピン、アリピプラゾールとともに、クロザピンも追加予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
未治療統合失調症を対象に、GIP.GLP-1測定を含めたデータ収集、体重増加に関連するSNPの解析を継続しており、サンプリング体制や遺伝子解析等の実験系は支障なく遂行している。H25年度は内服中断症例も含めたサンプリング収集を行っていたが、観察期間中に中断した対象もあり、統合失調症の外来未治療例が当初予定していたサンプル収集数に達しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
未治療、治療中断例の入院例まで対象として広げることで、サンプリングの修正を行い目標サンプル数まで達成する。入院例については、治療抵抗性統合失調症症例を対照に、種々の抗精神病薬からクロザピンへの切り替え例について、H24、H25年度と同様のプロトコルを用いサンプリングを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
未治療統合失調症を対象に、GIP.GLP-1測定を含めたデータ収集、体重増加に関連するSNPの解析を継続しており、サンプリング体制や遺伝子解析等の実験系は支障なく遂行している。H25年度は内服中断症例も含めたサンプリング収集を行っていたが、観察期間中に中断した対象もあり、統合失調症の外来未治療例が当初予定していたサンプル収集数に達しなかったため、未使用額が発生している。 未治療、治療中断例の入院例まで対象として広げることで、サンプリングの修正を行い目標サンプル数まで達成する。OGTT、関連遺伝子タイピングはH24、25年度と同様のため、未使用額についてはサンプルを20名×2ポイントを収集すると1,460,000円(OGTTに伴う外注検査費用1回の評価につき39,000円)となり、次年度の外注検査費にあてる。TaqMan等試薬に充てる費用は、260,000円である。
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Research Products
(6 results)