2014 Fiscal Year Research-status Report
ベーチェット病の臨床特徴の検討 神経ベーチェット病の早期発見を目指して
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24791222
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鎌田 鮎子 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 共同研究員 (70573921)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 神経ベーチェット |
Outline of Annual Research Achievements |
中枢神経症状を合併するベーチェット病の早期発見、早期介入を目的に研究を進めてきた。患者から研究の同意を得られなかったケースや、視力障害で神経心理学的能検査が全て行えなかったケース、他の合併症を有するために評価が困難なケース、また検査が多岐にわたるため、患者の体力的余裕を考慮した結果、全て実施することが困難であったケースもあり、当初計画していたよりも対象症例数は減少した。しかし、平成25年度の学会発表からは確実にデータを蓄積できており、これらの集まった症例に関しては現在検査結果を解析中である。 平成26年度はその中でも神経ベーチェットの基準を満たさずとも、明らかな精神症状を呈しており、初期の神経ベーチェットが疑われる一症例についても、第34回日本精神科診断学会で発表した。同様に、診断基準は満たさないが、何らかの精神症状、神経症状を呈した症例は他にも数例認められた。これらは、本研究の目的を裏打ちするような症例として非常に興味深い結果が得られたことから、改めて神経ベーチェットの診断基準に問題を提起する必要性が示唆された。これらの検査結果のみならず、その後何らかの治療的介入が行われた後のSPECT脳血流検査、神経心理学的検査の経時的変化をまとめることで、早期発見の意義が見いだされる可能性も考えられた。 また、ベーチェット病以外の自己免疫性疾患であるSLEの中枢神経症状についても同学会の共同演者として発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
集まった症例に関しては順次解析を進めており、多角的な視点で検討することができている。また、中間報告としての学会発表、症例報告なども行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
集められた症例において、今年度中にデータ解析を終了する予定である。まとめた内容を論文として投稿することを予定している。また、いくつかの症例を抜粋した上で追跡調査も検討している。
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Causes of Carryover |
症例の蓄積はできているが、すべての検査が終了しておらず、データの解析を行った上で次年度の論文作成を予定しているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文投稿、学会発表の費用として使用していく予定である。
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Research Products
(1 results)