2012 Fiscal Year Research-status Report
摂食障害患者家族の疾患心理教育および交流会プログラムによる効果についての実証研究
Project/Area Number |
24791224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
水原 祐起 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00600793)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 神経性無食欲症 / 心理教育 / 家族療法 / 家族機能 / QOL |
Research Abstract |
本研究は支援体制の乏しい摂食障害患者家族に対して、平成24年度よりモーズレイ・モデルに基づいた摂食障害患者家族に対する心理教育に、家族同士の交流会を加えたプログラムを行い、その効果を実証する研究である。6か月間で6セッションのプログラムを行う予定であったが、参加家族数やスタッフの人員確保の問題もあり、第一期は6セッションで行ったが、第2期以降は6か月5セッションとしている。プログラムに参加する参加群の確保は順調であり、終了した第1期と第2期で30例近くのデータを收集できている。また現在実施中の第3期においても10例以上のデータが確保できる見込みであり、目標としていた40例の確保は可能であると言える。 一方待期群については、参加者の申し込みがプログラム開始直前であることが多く、いまだ十分なデータが確保できていない。5例ほどは待期群としてデータを收集出來ているが、目標には届いていない。第4期からはプログラム申し込みまでの待期期間を長くとることになるため、積極的に待期群候補者をリクルートし、待期群のデータ不足分を確保する予定である。 現在までに收集したデータを解析したところ、参加群についてプログラム開始前と開始後で家族機能評価尺度が有意に改善していることが示された。待期群はN数が少なくその比較を行えていないが、プログラムの有用性については一つのエビデンスを得られたといえる。上記の結果については中間報告として平成24年度の日本摂食障害学会にて口演発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
参加群については順調にN数を確保でき、また有意差をもった結果を導き出せているが、対照群のリクルートが十分でないため、その有意差が自然経過によるものか、プログラムの介入によるものかの実証が十分に行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
参加群はすでに十分なN数を確保できているため、待機群の確保を積極的に行う。プログラムの実施頻度が半年に一回から1年に一回に変更し、以前よりも十分な待期期間を確保できるようになったため、第4期からはより多くの待期群を確保できる見込みである。待期群が確保できれば、参加群のプログラム前後の比較と待期群の一定期間経過前後での比較をさらに比較することによって、より明確にプログラムの有用性を実証できると考えられる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)