2013 Fiscal Year Research-status Report
摂食障害患者家族の疾患心理教育および交流会プログラムによる効果についての実証研究
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24791224
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
水原 祐起 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00600793)
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Keywords | 摂食障害 / 家族教育 / 心理教育 / 家族機能評価尺度 |
Research Abstract |
本研究は支援体制の乏しい摂食障害患者家族に対して、平成24年度よりモーズレイ・モデルに基づいた摂食障害患者家族に対する心理教育に、家族同士の交流会を加えたプログラムを行い、その効果を実証する研究である。6か月間で6セッションのプログラムを行う予定であったが、第一期は6セッションで行ったが、第二期以降は6ヵ月5セッションとなっている。プログラムに対する参加群は第五期までで約40例、対照群としては約20例程度確保できる見込みであり、統計的解析を行うことができると考えられる。 昨年度までに收集したデータの解析では、参加群について開始前と開始後で家族機能評価尺度が有意に改善していることが示された。対照群についてもN数が増やすことができたため、今年度に解析を行い、プログラム前後のでの比較を行い、さらに参加群と比較して有意差を持っているかについて評価したい。対照群について変化がなく、参加群で有意に改善していることが示されれば、プログラムの有効性についてのエビデンスを得られると考えられる。今年度は上述のようにデータの解析と考察を行い、その結果を用いて学会発表、論文執筆を行う予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
参加群については予定数を超えるNを確保することができたが、対照群のリクルートに難渋した。そのため、研究期間を2年から3年に延長し、対照群のデータ収集を追加で行ったため、当初の予定に比するとやや計画が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集については最終のアンケートの回収を行っているところであるが、今年度当初には完了することができる。今年度の上半期中にはデータ解析と考察を行い、今年度中には学会発表や論文作成を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度上半期までにデータ収集を行い、年度末までに解析、成果報告を行う予定であったが、対照群の症例数が予定に達していなかった。そのため、計画を変更して平成25年度末までデータ収集を行い、平成26年度に解析、論文執筆、成果発表および手引書の作成を行うこととしたため、未使用額が発生した。 データ解析、論文作成および発表のための、論文の英文校正・投稿費用、成果発表のための学会参加費とその旅費、手引書の出版・印刷・郵送等の費用に充てる予定である。
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