2013 Fiscal Year Research-status Report
レム睡眠行動障害の実態調査とアルファシヌクレイノパチーへの発展予測因子の解明
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24791235
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
咲間 妙子 (笹井 妙子) 東京医科大学, 医学部, 助教 (70419026)
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Keywords | 錯視 |
Research Abstract |
レム睡眠行動障害(RBD)の診断基準の一つである、筋活動の抑制を伴わないレム睡眠(REM sleep without atonia: RWA)が、RBDの症状なくして出現することがある。これをisolated qualitative RWAと呼び、本研究の一環として、夜間睡眠ポリグラフ検査を受けた患者内での有病率、患者特性、夜間の出現特性等を詳細にまとめた報告を国際誌に投稿・受理された。 また、現在、RBDからレビー小体型認知症への移行予測をすべく、錯視誘発検査(パレイドリア・テスト)をRBD患者および健常者群に施行し、RBD患者群と健常群を判別するカットオフ値を得ようと試みている。中間分析によると、RBD群では健常群に比して錯視出現率が高く、また、錯視出現数が多いものほど、持続性のRWAの出現量が多いことが明らかになった。本研究成果は、今年度の日本睡眠学会で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パレイドリア・テストのデータ取得数は患者100名、健常群30名程度と上々である。本年度中には健常群を増やし、最終的なデータ分析を行い、論文化出来ることが予想される。
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Strategy for Future Research Activity |
パレイドリア・テストの健常群データを追加し、同検査のRBDにおける臨床的意義と判別力の向上を目指す。また、isolated RWAについて、過眠症の一つであるナルコレプシーにおいても出現するため、ナルコレプシーにおけるRWA合併率についても調査する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
健常被験者の謝金を次年度で支払うため 健常被験者謝金、統計ソフト購入、学術集会参加出張費
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Research Products
(9 results)