2013 Fiscal Year Research-status Report
核医学画像診断による放射線心筋障害の早期検出のための前向き研究
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24791267
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高浪 健太郎 東北大学, 大学病院, 助教 (90447160)
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Keywords | 放射線心筋障害 / BMIPP |
Research Abstract |
当初の研究計画に従い、前年度に引き続き研究対象症例の募集・集積を行った。早期食道癌に対する根治的放射線治療の適応があり、本研究に関して口頭・書面でインフォームドコンセントが得られた症例を対象に、放射線治療前、照射野変更前、放射線治療後1ヶ月、1年後に放射性薬剤のI-123 15-(p-iodophenyl)-3-(R, S) methylpentadecanoic acid [I-123 BMIPP] (商品名「I-123 カルディオダイン注」)を用いた心筋脂肪酸代謝画像検査(BMIPP心筋シンチ)を行った。また、照射前後でF18- fluoro-deoxy-glucose [F18-FDG] PET/CTを用いた心筋糖代謝画像検査を施行した。研究協力者の多大な貢献により順調に症例数を伸ばすことができた。昨年度に引き続き8症例がエントリーし、合計12症例となった。これまで、経過観察期間における脱落症例は認められなかった。研究期間を考慮して今年度中に新規症例の募集は終了し、今後は対象症例の経過観察を行うこととした。これまで得られた心筋脂肪酸代謝画像、心筋糖代謝画像と照射後の経時的な心筋の代謝変化と照射線量、照射野、心イベントとの関連を検討した。 その他、当該研究分野の研究会に参加し、最新の情報を収集することができた。他研究者とのディスカッションを通じて、今後の研究の推進に資する有益な情報を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度は本研究2年目にあたり、症例の収集と経過観察を行った。昨年度に引き続き8症例がエントリーし、合計12症例となった。各検査施行の際に大きな問題はなく脱落症例も認められなかった。平成26年3月現在で、全例で照射後のBMIPP心筋シンチが完了し、3症例で1年後の最後のBMIPP心筋シンチまで行うことができた。初年度の症例のエントリーが少なかったことが影響して目標症例には届かなかったが、十分に解析可能な症例数と考えられる。当初の予定では、今年度で経過観察目的のBMIPP心筋シンチは終了する予定であったが、症例収集がやや遅延したため、経過観察ののためのBMIPP心筋シンチの一部は次年度に継続となった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、対象症例の経過観察としての血液検査や生理学的検査を行い、放射線心筋障害と考えられる心イベントの有無を調査する。次年度に残った経過観察ののためのBMIPP心筋シンチを行う。また、逐次画像評価を行い、照射後の経時的な心筋の代謝変化と照射線量、照射野、心イベントとの関連を検討する。その他、当該研究分野に関する学会・研究会に参加し、最新の知見を取得し、研究の途中経過を公表していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画していた研究対象症例の収集期間が延長したため、経過観察目的のBMIPP心筋シンチの検査が次年度に延長した事が主な理由である。 次年度に施行予定のBMIPP心筋シンチで用いる放射線薬剤「I-123 カルディオダイン注」の購入費用として使用予定である。
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