2014 Fiscal Year Annual Research Report
Dual-energy CTの被ばく線量解析および多角的線量最適化手法の構築
Project/Area Number |
24791279
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
松原 孝祐 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30507372)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | X線 / コンピュータ断層撮影 / 被ばく / 最適化 / エネルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
造影CT検査における検査全体の被ばく線量低減を目的として,Dual-energy CTによって得られるVirtual non-contrast(VNC)画像の造影剤サブトラクションの精度の評価を,ファントムおよび臨床画像を用いて行った。その結果,以下の傾向を見出すことができた。 1) VNC画像の造影剤サブトラクションの精度は,収集プロトコル(管電圧の組み合わせ),吸収体のサイズ,造影剤濃度により異なる。 2) 腹部ダイナミックスタディにおける動脈優位相の画像から作成したVNC画像は,特に大動脈と脾臓の造影剤サブトラクションの精度が悪い傾向があり,最も精度が良いのは平衡相である。 3) 男性と女性では,女性の方が造影剤サブトラクションの精度が良い傾向が認められる。 これらの傾向は,VNC画像の造影剤サブトラクションの精度は,使用する造影CT画像の収集プロトコル,造影効果,被検者に依存することを示している。したがって,VNC画像を作成する際には,Dual-energy CTの収集プロトコルや作成時相の最適化を行った上で,各施設において対象とする検査目的や対象とする被検者の基準を設け,その基準に適合する場合にのみ適用するといった運用が望まれる。また,VNC画像をより多くの症例に適用するためには,造影剤サブトラクションの精度の更なる向上が必要である。
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Research Products
(5 results)