2013 Fiscal Year Research-status Report
前立腺癌に対する小線源治療併用強度変調放射線治療における適切な臓器線量制約の確立
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24791284
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
熊野 智康 金沢大学, 大学病院, 助教 (20377386)
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Keywords | 前立腺癌 / 強度変調放射線治療 / 小線源治療 |
Research Abstract |
中高リスク前立腺癌に対しては小線源治療・強度変調放射線治療併用療法の有用性が期待されているが、その際の適切な重要臓器線量制約は十分検討されていない。本研究は、小線源治療併用の強度変調放射線治療における重要臓器の適切な線量制約を明らかにすることである。 前年度に引き続き、当該年度において中高リスク前立腺癌に対する小線源治療・強度変調放射線治療併用療法を行った各症例に対して、小線源治療・強度変調放射線治療各々の治療計画装置上で重要臓器の線量体積ヒストグラムを作成し、それぞれの指標となる値(例えば標的の90%に投与される照射線量や、処方線量の100%以上が照射される直腸体積など)を記録した。 また各症例において、TNM分類・血中PSA値・グリソンスコアーを記録するとともに、治療開始前に国際前立腺スコアー(IPSS)に基づく排尿症状や合併症に関する問診を行った。加えて治療期間中は排尿・排便に関する有害事象の有無を評価し、治療終了後も定期的に排尿・排便に関する有害事象やIPSSに関して評価を継続した。 本研究は重要臓器の線量評価と有害事象出現頻度との関連を調べることで、安全に施行可能な重要臓器線量を決定することを目的としている。前年度から継続して当該年度に行った研究はこの基礎資料となるものである。今後、さらに症例を積み重ねるとともに、小線源治療と強度変調放射線治療の線量合算を行い詳細に検討することで、本研究目的の達成が期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中高リスク前立腺癌に対する小線源治療・強度変調放射線治療併用療法を予定通り実施できており、小線源治療・強度変調放射線治療各々の治療計画装置上における重要臓器の線量評価、および患者の排尿・排便に関する有害事象の評価も多くの症例で問題なく施行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度と同様、小線源治療・強度変調放射線治療各々における治療計画の線量評価を行うとともに、患者の排尿・排便に関する有害事象の評価を継続する。加えて、これまで集積したデータをまとめ、重要臓器の線量評価と有害事象出現の関連について検討を始める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に組織等価ファントムや放射線治療測定用フィルムの購入を予定していたが、既存品にて代用可能であったため、購入する必要がなくなった。 この未使用額は、次年度に小線源治療と強度変調放射線治療の線量合算を行うにあたり必要となる機器・ソフトウェア購入・等に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)