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2012 Fiscal Year Research-status Report

高精細医用画像を用いた定位脳手術を支える脳深部核同定技法の確立

Research Project

Project/Area Number 24791289
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

中根 俊樹  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (60569789)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
KeywordsMRI / 脳深部核 / 放射線科学
Research Abstract

本研究は臨床的、基礎的に待望される脳深部核、特に臨床応用されている脳深部核刺激において標的とされる視床やその近傍の核を臨床において使用されている撮像機器を用いて同定することである。その条件に最も相応しいと思われる通常の臨床検査で用いられるMRI装置を実験に使用するが、当施設で使用することのできるMRI装置の性能の下での可能な撮像方法の検討にあたり、これまで報告のあった方法を検索し、経験上知られている事柄を研究者らから入手し、それらの理論的かつ実践的な検討を行ってきた。深部核として、視床を構成する核の描出を考える際、核と核の間を隔てる構造のMRIにおけるコントラストを成す組織を同定できれば描出能をあげることができると考えられる。先行研究(Deoni et al., 2005)では、これらの構造にT1値、T2値の変化があったとの報告があり、ミエリン膜や髄鞘の可能性を示唆されている。このような画像上の特性を持つ構造があるなら、通常のT1強調画像やT2強調画像等の相対的な信号強度の差を描出する画像より、磁場の不均一性等の影響を受けない純粋にT1値やT2値を反映するそれぞれのmapの検討が有効であろうと考察される。その点については既にいくつかの先行研究がなされている。今回は主要な神経核間でのコントラストが大きく、観察がより容易であると思われるT2mapについて、描出能を上げる最適なパラメータを検討し、加えて、当施設における3テスラMRIで使用可能な撮像シーケンスにMP2RAGEがあることから、既に報告のあるT1mapでのコントラストに白質の抑制という要素の加わったMP2RAGEでの視床神経核の描出を試みることが研究としての意義を持ちうるとの結論に至った。
このように考え、当施設での実験・検証に必要な事項を検討し、現在研究実施のための申請をしている状況である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究を開始する準備として、資料収集・整理・データ解析のためのコンピューター、ソフトウェア、セキュリティ関連の物品等を購入し、情報収集のため関連諸学会に出席した。過去の報告や撮像に関連する情報の検索や理解を深め、新たな知見を得ることができたが、それらの撮像方法を用いて深部核を描出するという実際の検証に必要な実験については未だ申請中であり、これは実験を開始するという当初の予定に達していない。

Strategy for Future Research Activity

本年度は施設における実験実施の許可の下こ年度内に10 人の健常な被験者に対して撮像を行うことを目標とする。実験の結果得られた画像について、日頃から脳の画像に慣れている放射線科読影医による脳深部神経核の描出について評価する。報告されている核をはじめ、その他の核の描出能についても評価する。
同時期に発表、論文作成を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究の進捗状況に応じて必要となる記憶媒体、データの維持・管理に必要なソフトウェア等の購入を行う。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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