2012 Fiscal Year Research-status Report
悪性膠芽腫における放射線抵抗性とNF-κB発現との関連性に関する研究
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24791305
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
NOR SHAZRINA 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (30610737)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 放射線科学 / 放射線腫瘍学 / 放射線抵抗性 / 放射線治療 |
Research Abstract |
今回の研究では、24年度には生検・手術の臨床検体を用いた免疫染色が中心となり(A-今回の研究では、平成24年度には生検・手術の臨床検体を用いた免疫染色が中心となり(A-C)、平成25年度は細胞・動物を用いた研究が中心となる計画である(D)。平成24年度に行ったA-Cの詳細を以下に示す。 A) 放射線治療前の検体(手術検体)を用いたNF-κBの放射線予測因子としての有効性の検討:入手可能なGBMの放射線治療前の検体に対して免疫染色を施行し、NF-κB発現の有無を検討する。再発群、非再発群においてその発現率の差異が統計学的に有意かどうかを検討した。同様の検討はWHO Grade IIIである退形成性星細胞種(Anaplastic astrocyotrma)についても行った。 B) 再発腫瘍についての検討:我々のこれまでの研究では、再発腫瘍においてNF-κB発現が増強されるというデータがある。これに基づいてGBMにおいても再発腫瘍を出来るだけ入手し、免疫染色を行い増強の有無を確認した。 C) NF-κB以外のマーカーについての検討:放射線抵抗性と分子生物学的マーカーとの関係はEGFR、bcl-2等においても積極的に研究が行われており、本研究でもそれらについて検討しNF-κBとの比較を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の平成24年度研究計画におおむね沿った形で生検・手術の臨床検体を用いた免疫染色が中心とした成果を得ることができた(A-C)。その詳細は以下のとおりである。 A) 放射線治療前の検体(手術検体)を用いたNF-κBの放射線予測因子としての有効性の検討:入手可能なGBMの放射線治療前の検体に対して免疫染色を施行し、NF-κB発現の有無を検討する。再発群、非再発群においてその発現率の差異が統計学的に有意かどうかを検討した。同様の検討はWHO Grade IIIである退形成性星細胞種(Anaplastic astrocyotrma)についても行った。 B) 再発腫瘍についての検討:我々のこれまでの研究では、再発腫瘍においてNF-κB発現が増強されるというデータがある。これに基づいてGBMにおいても再発腫瘍を出来るだけ入手し、免疫染色を行い増強の有無を確認した。 C) NF-κB以外のマーカーについての検討:放射線抵抗性と分子生物学的マーカーとの関係はEGFR、bcl-2等においても積極的に研究が行われており、本研究でもそれらについて検討しNF-κBとの比較を行った。 以上述べたように、「研究の目的」である分子生物学的マーカーを用いて、GBMの放射線抵抗性に関する検討を行うことができた。また、本研究に関する成果を学会で発表することもできたため。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点ではほぼ予定通りに研究が進行しているため,当初の研究計画の通りに進行する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の研究費は安価な消耗品の導入により残余が生じたため、平成25年度の消耗品などに充填することとする。
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Research Products
(4 results)