2014 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部悪性黒色腫に対する重粒子線治療における患者検体遺伝子解析による予後予測
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24791307
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
出水 祐介 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50452496)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 粒子線治療 / 悪性黒色腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に従って、1)患者選択および同意書の取得、2)検体の採取、3)副作用、再発の有無および生死の判定、4)検体のDNAマイクロアレイ解析を行った。 平成24年度の途中で予定の50症例(前段階の小規模研究資金による研究で15症例、本研究費による研究で35症例)に達していたが、研究体制にも示している外部専門業者からのアドバイスにより、研究結果の信頼性をさらに高めるために症例集積を引き続き行い、平成26年度末で77症例となった。 また、臨床データ(重粒子線治療の副作用および予後)の信頼性を高めるために患者フォローアップ期間を延ばしているところである(晩期副作用の発生は1年以降のことが多く、また、悪性黒色腫患者の生存期間中央値は約2年である)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
兵庫県立粒子線医療センターのこれまでの頭頸部悪性黒色腫患者治療実績から予定症例数の集積に2~3年かかると予想していたが、初年度に達成でき、さらに症例数の上積みができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床データ(重粒子線治療の副作用および予後)の信頼性を高めるために患者フォローアップ期間を延ばす。 追加検体のDNAマイクロアレイ解析を行って遺伝子発現プロファイルを取得し、臨床データとの相関関係を検討する。
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Causes of Carryover |
外部専門業者に遺伝子発現プロファイルのクラスター解析を依頼したかったが、臨床データの患者フォローアップ期間が十分でなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度研究費と合わせて、より高度な解析を依頼予定。
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