2013 Fiscal Year Annual Research Report
3テスラMRスペクトロスコピーによる婦人科腫瘍の非侵襲病理組織診断の検討
Project/Area Number |
24791310
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
竹内 麻由美 徳島大学, 大学病院, 講師 (90423417)
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Keywords | MRスペクトロスコピー / 女性骨盤部 / 婦人科腫瘍 / 骨盤部膿瘍 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、3テスラMRI装置を用いて婦人科腫瘍を有する臨床症例についてMRスペクトロスコピーの測定を行った。得られた各代謝物ピークの定性解析および定量解析データをもとに病理組織との対比検討を行い、報告したpreliminary studyの内容について検証した。子宮体部腫瘍における良性の平滑筋腫と悪性の子宮肉腫との鑑別に壊死を反映するlipidのピークが有用であること(European Radiology, 2013)、および卵巣莢膜細胞腫の診断における細胞内脂質のピークの検出の有用性 (JMRI, 2012)について、いずれも報告した所見に合致するデータが得られた。骨盤部膿瘍については、起炎菌と代謝物ピークとの対比検討により嫌気性菌感染の症例で検出される解糖系の亢進や発酵に伴うacetateおよびsuccinateのピークによる起炎菌同定への有用性について論文報告を行った(JMRI, 2013)。また、質的診断におけるスペクトル・パターンの有用性についての検討を含む女性骨盤部の嚢胞性病変のMRIによる鑑別について、およびMRSによる微量な脂質成分の検出による診断能の向上についての知見を含む卵巣奇形腫の画像診断について、北米放射線学会(2013.12) にて展示発表を行い、いずれの演題もCertificate of Merit賞を受賞した。演題名:Diagnostic Strategy for Cystic Masses in the Female Pelvis: A Comprehensive Review and Diagnostic Impact of Advanced MR Techniques (女性骨盤部嚢胞性病変の診断ストラテジー)、Many Faces of Ovarian Teratomas: Usual, Unusual Imaging Manifestations, Pitfalls, and Problem-solving MR Techniques (卵巣奇形腫の画像診断とピットフォール)。
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Research Products
(12 results)