2012 Fiscal Year Research-status Report
媒体注入下の肺スリガラス結節に対するラジオ波焼灼療法の基礎的・臨床的研究
Project/Area Number |
24791326
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
三浦 寛司 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20607593)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ラジオ波焼灼療法 / 肺スリガラス結節 |
Research Abstract |
まず肺実質に媒体を注入した場合、媒体がどのように貯留するか検証した。当院で行われている小肺結節に対する肺部分切除術前のリピオドールマーキングにおいて、注入されたリピオドールの分布について検討した。27症例52結節に対してリピオドールマーキングが行われた。CT透視ガイド下に21G PEIT針で穿刺して、リピオドール0.2mlを注入した。貯留したリピオドールの大きさは平均8.9mmであり、大部分が結節状に貯留した。周囲への分布としては、肺胞実質や気管支内に分布することが多かった。明らかな血管への分布による塞栓症は認められなかった。これらの結果は第42回日本IVR学会総会、CIRSE 2013で発表予定である。 次に豚正常肺を用いて媒体注入下でのラジオ波焼灼による焼灼範囲の変化について検討した。媒体としては、過去に肺ラジオ波焼灼療法の焼灼範囲を拡大させるものとして報告されている生理食塩水、当院の肺部分切除術前マーキングで用いられているリピオドール、粘稠度が高く拡散しにくいヒアルロン酸を用いることとした。豚(6頭)を用いて、生理食塩水、リピオドール、ヒアルロン酸をそれぞれ注入してラジオ波焼灼を行い、コントロール群との焼灼条件と焼灼範囲の変化について検討した。現在データ解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず注入された媒体の分布について検討し、その後当初の予定通り基礎的動物実験を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験のデータ解析を元に、有効にスリガラス結節が焼灼できる媒体を決定する。媒体注入下におけるラジオ波焼灼療法の安全性を検討するために、必要であれば追加の動物実験を行う。その後、可能であれば臨床応用を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
媒体注入下におけるラジオ波焼灼療法の安全性を検討するための追加の動物実験、臨床応用するにあたり手技を行うための必要な機材の購入、上記結果の国内、海外学会での発表に研究費を使用する予定である。
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Research Products
(2 results)