2012 Fiscal Year Research-status Report
全脳CT灌流画像とMRスペクトロスコピーを用いた神経膠腫の悪性度診断
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24791343
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
村山 和宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40622931)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | MRスペクトロスコピー / CT灌流画像 |
Research Abstract |
本研究の目的は、320列面検出器CTを用いた全脳CT灌流画像(CT Perfusion;CTP)と1H-MRSの定量解析を組み合わせて、神経膠腫における悪性度の鑑別を行うことである。 320列面検出器CT(東芝メディカルシステムズ製)を用いたダイナミックボリュームデータから、CTPのパラメータであるCBV(cerebral blood volume)、permeability imageの定量値算出とCTP map化を行った。その結果、神経膠腫のHigh gradeではLow gradeと比べCBV, permeabilityともに高値を示す傾向にあった。一方、1H-MRSの定量解析ではグループ間で明らかな傾向は認められなかった。この結果からCBV, permeabilityの定量値は1H-MRSの定量解析に比し、神経膠腫の病理所見による悪性度にある程度対応しており、現時点ではCTPにおけるこれらのパラメータが神経膠腫の悪性度評価法として有望であると考えられた。しかしながら、対象数が少ないため、さらに対象数を増やして引き続き検討を続ける予定である。 基礎的検討として、逐次近似再構成法の応用技術の一種であるAIDR 3D(Adaptive Iterative Dose Reduction)の被ばく低減効果と画質評価について、CTDI vol(Computed tomography dose index)、DLP(dose-length product)、CTP mapのSDと定量値を用いて評価した。その結果、80kVの低線量条件で撮影した全脳CTPでは、約50%の被ばく低減が可能であることを確認した。AIDR 3Dを用いたCTPでは、Originalデータから解析したCTPに比してSDの有意な上昇が見られ、低線量撮影における画質改善に有用であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
術前に1H-MRSとCT灌流画像の両検査を行っている症例に限りがあるため、目標の対象数には足りない状況であるが、今後さらに対象数を増やして引き続き検討を続ける。 これまで蓄積されたデータは1.5T MRI装置によるものであり、この装置で施行された1H-MRSの定量解析を後方視的に行った。2012年11月に当研究施設に新しく画像診断センター(MRI)が設立され、3Tの高磁場MRI装置が導入されたため、今後はこの高磁場MRI装置で施行された1H-MRSを対象に検討をしていく予定である。高磁場MRI装置が導入されてからの期間が短いため現在の対象数は少ないが、今後対象数が増えていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.5T MRIと3T MRIでの1H-MRSの定量解析精度の違いについての検討を行う予定である。 悪性度評価や生検部位決定において、CT灌流画像や1H-MRSの適正なパラメータやカットオフ値を明らかにする。 今後さらに対象数を増やして引き続き検討を続ける。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
患者データのプライバシー保護のため、データ解析に必要なコンピュータ、電子媒体は専用とする必要があり、コンピュータ及びコンピュータソフト、データを保存するための電子媒体を購入する予定である。 本研究課題の学会発表は国内外で行い、国内及び外国雑誌の掲載を目指すため、旅費、外国語論文校閲の謝金に使用する予定である。
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