2014 Fiscal Year Research-status Report
血管内皮カドヘリンを介したタイトジャンクション制御の経動脈的治療への応用
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24791344
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
米虫 敦 関西医科大学, 医学部, 助教 (80360254)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インターベンショナルラジオロジー / IVR / ドラッグデリバリーシステム / DDS / トロンビン / 血管内治療 / 低侵襲治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本実験の初期成績については、既にMinim Invasive Ther Allied Technol. 2014 Jan; 23(1):52-54に発表を行ない、現在、国内外の当該研究分野の動勢についての情報収集を行ない、本法の有用性を更に深めるための実験を計画している。 【目的】少量のトロンビンが血管内皮細胞のカドヘリンに作用し、血管透過性を亢進させることが注目されている。本研究では少量のトロンビンを併用した動注化学療法における薬剤の血中移行性および組織移行性を評価した。 【方法】10羽の日本白色家兎(3kg)の右大腿部にVX2腫瘍を移植した。VX2腫瘍移植の2週間後に腫瘍は約3cm径に発育した。トロンビン群:5羽に対して、マイクロカテーテルを用いて右大腿動脈より、イオパミドール0.3ml,リピオドール0.3ml,シスプラチン 3mg,トロン ビン300単位の混合液を緩徐に注入した。対照群:5羽には、イオパミドール0.3ml,リピオドール0.3ml,シスプラチン 3mgの混合液を注入した。薬剤注入5分後および10分後に採血を行い、血漿中白金濃度を測定した。薬剤注入30分後にVX2腫瘍を摘出し、組織内白金濃度を測定した。 【結果】トロンビン群および対照群において、血漿中白金濃度は、5分後が0.59±0.28μg/mlと2.7±1.2μg/ml、10分後が0.70±0.078μg/mlと2.2±0.58μg/mlだった。薬剤注入30分後の組織内白金濃度は、4.1±1.8μg/wet・g、1.0±1.2μg/wet・gだった。 【結語】少量トロンビンの混和により、動注化学療法における薬剤の組織停滞性、組織移行性が向上した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に英文原著論文を1報発表し、発展的な自験を計画中である。
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Strategy for Future Research Activity |
大学本部の移転により、動物センターが移転し新たな設備での実験が可能となった。 動物センターの移転に伴う新たな環境下での家兎実験の再開に向けて、環境整備とノウハウの蓄積を行っていく。 、家兎を全身麻酔下に、エコーガイドにて肝臓の辺縁にVX2腫瘍細胞浮遊液を注入する。注入された腫瘍細胞は7~10日で 直径2cm前後の孤立性腫瘍に発育し、家兎肝腫瘍モデルが作成される。 家兎肝腫瘍モデルの右大腿動脈より4F コブラ型カテーテルを挿入する。4F コブラ型カテーテル内腔に2.0F マイクロカテーテルを挿入し、固有肝動脈に2.0F マイクロカテーテル先端を留置する。マイクロカテーテルよりトロンビン・シスプラチン混合液を注入し、肝動脈塞栓術を施行する。肝動脈塞栓術後、腹腔動脈造影によるフォローアップを行い、塞栓効果を確認する。 術直後、3 日目に家兎を屠殺し組織を摘出し、組織学的な急性期合併症の有無を検索する。また、組織内白金濃度を測定することによって、血管透過性亢進作用による組織内へのシスプラチン移行を評価する。血中白金濃度を経時的に計測し、抗腫瘍剤の凝血塊からの徐放効果を評価する。
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Causes of Carryover |
既に支出は終了しており、次年度の予算が執行可能となり次第に執行の予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会旅費や参加費などに支出済みである。
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[Journal Article] Comparison of Tc-99m GSA scintigraphy and CT volumetry for evaluation in portal vein embolization.2014
Author(s)
Kono Y, Kariya S, Komemushi A, Nakatani M, Yoshida RY, Suzuki S, Ha-Kawa SK, Utsunomiya K, Ueno Y, Satoi S, Kaibori M, Kon M, Tanigawa N.
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Journal Title
Minim Invasive Ther Allied Technol.
Volume: 23
Pages: 241-246
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Radiation dose of nurses during IR procedures: a controlled trial evaluating operator alerts before nursing tasks.2014
Author(s)
Komemushi A, Suzuki S, Sano A, Kanno S, Kariya S, Nakatani M, Yoshida R, Kono Y, Ikeda K, Utsunomiya K, Harima Y, Komemushi S, Tanigawa N.
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Journal Title
J Vasc Interv Radiol.
Volume: 25
Pages: 1195-1199
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Evaluation of an aspiration-type semiautomatic cutting biopsy needl2015
Author(s)
Atsushi Komemushi , Makiko Miyamoto , Satoshi Suzuki, Akira Sano, Shohei Kanno, Shuji Kariya, Miyuki Nakatani, Rie Yoshida, Yumiko Kono, Takaya Tsuno, Yuko Kikukawa, Noriko Takada, Tomomi Tojo, Kazuko Aoki, Koshi Ikeda, Keita Utsunomiya, Yoko Harima, Hanako Matsuoka, Sadao Komemushi, Noboru Tanigawa
Organizer
SIR 40th Annual Scientific Meeting
Place of Presentation
World Convention Center, Atlanta, GA, U.S.A.
Year and Date
2015-03-28 – 2015-04-06
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