2012 Fiscal Year Research-status Report
仮想スリット画像を使用した簡便で高精度なMTF解析法の開発
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24791349
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Research Institution | Junshin Gakuen University |
Principal Investigator |
川路 康之 純真学園大学, 保健医療学部, 講師 (00512039)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 医用画像工学 |
Research Abstract |
○研究の目的 ディジタルX線画像の解像特性は、一般的にPresampled Modulation Transfer Functionで表わされる。MTF 測定には様々な方法があるが、ディジタルX線画像においてエッジ法は、スリット法と比較すると画像取得が容易で世界的にも主流となっている。しかし、一方でエッジ法は、解析の手法が煩雑なため臨床病院で高い精度を持ってMTF 測定を行うのは難しい。本研究では、エッジデバイスを使用したMTF 測定において、従来の方法とは異なるアプローチによる“仮想スリット”画像を使用した簡便で高精度なMTF 解析法の開発を目的とする。 ○24 年度の研究成果 シミュレーションにて新しいMTF 解析の手順の完成、理論の確立を行った。新しい方法を使用すると、従来の方法と比較するとすべての空間周波数領域でより正確なMTF を示した。これらの結果からも、新しい方法は、従来のエッジ法と比較して、簡便さのみならず精度においても改善できることが判っており、従来の方法にとって代わる可能性がある。この内容については、第68回日本放射線技術学会総会学術大会にて報告を行い、現在論文化を進めている。また、これらの研究がうまく進まない場合に、用意していたテーマについても同時に進めており論文1)として報告した。 1)Influence of readout process onpresampled modulation transfer function in computed radiography system. Optical Engineering 51 (11) PP 1132021 1-9 (2012)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
○測定手順と理論の確立 24年度は測定方法と理論を確立するために、この方法のシミュレーションを予定していたが、ほぼ計画通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
○ディジタルX 線撮影システムを使用した実測による検討 24年度のシミュレーションの結果に基づいて、本大学にあるCR 装置でデータ収集を行い解析する。さらに、間接型FPD、直接型FPD などの装置については、純真学園大学に設置されていないため、近隣の病院の装置をお借りしてデータを収集する。 さらに、本アルゴリズムを使用したMTFの自動解析ソフトを作成についても現在検討中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
旅費(成果発表ならびに資料収集)40万円 PC関連 30万円 デシケータなどの物品 10万円 関連図書 7万円 翻訳・校閲 10万円 論文投稿 10万円
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Research Products
(2 results)