2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24791376
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
内田 治仁 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00550857)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 大動脈瘤 |
Research Abstract |
まず、高脂血症モデルマウスにAngiotensinII(AngII)を4週間持続投与し腹部大動脈瘤モデルマウスを作製し、腹部大動脈瘤組織中におけるCalpain-1およびCalpain-2の発現を検討した。AngIIを投与した場合は、組織中のCalpain-1のタンパク発現量が上昇した。一方、Calpain-2のタンパク発現量は、AngIIを投与しなかった群とかわらなかった。Calpain-1の発現の上昇に伴い、Spectrinも上昇したが、Cathepsin Bやproteasomeは変化がなかった。以上より、腹部大動脈瘤発症に伴い、Calpain-1が上昇しその基質が分解されることがわかった。 Calpain-1ノックアウトマウスと高脂血症モデルマウスとのダブルノックアウトマウスは現在親を複数組作成できたところで、AngIIを投与し腹部大動脈瘤に与える影響について検討しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ダブルノックアウトマウスの作成において、一時交配がうまくいかず、予定よりじゃっかん遅れているが、ほぼ順調に計画は遂行されていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書通りに遂行する。最初の実験で、AngIIを投与しても組織中のCalpain-2の発現が不変であることから、25年度の実験におけるCalpain阻害薬の実験においては、まずCalpain-1阻害薬から使用することを検討したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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