2013 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト末梢血単核球に対する低酸素プレコンディショニングの有用性と安全性の検証
Project/Area Number |
24791378
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
村上 雅憲 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30448295)
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Keywords | 低酸素プレコンディショニング / 末梢血単核球細胞 |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて本年度も、健常者の末梢血単核球細胞 (PBMNCs)が低酸素プレコンディショニング (2%酸素濃度、33℃、24時間)により受ける種々の影響について解析した。健常者上腕の皮静脈より採血し、血清分離後に比重遠心法により単離されたPBMNCsを低酸素プレコンディショニングし、細胞接着性、血管新生因子VEGFの産生能、酸化ストレス抵抗性を指標として検討した。その結果、低酸素プレコンディショニング処理群では、対照群に比べて有意な細胞接着能の増大や有意なVEGF産出量の増加が認められた。さらに、低酸素プレコンディショニング処理後に過酸化水素処理を行い、酸化ストレス抵抗性を検討したところ、低酸素プレコンディショニング処理群では、対照群に比べてReactive Oxygen Species (ROS)産出量(細胞内のROSは6-carboxyl-2',7'-dichlorodihydrofluorescence-in diacetate (DCF)プローブを用いて測定)の低下および細胞生存率(annexin V陰性およびpropidium iodide陰性細胞を生細胞として測定)の上昇が認められた。以上の結果より、低酸素プレコンディショニングによりPBMNCsの機能増強が誘導されることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)