2012 Fiscal Year Research-status Report
悪性胸膜中皮腫に対する次世代型内視鏡(複合型光ファイバー)治療
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24791473
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Research Institution | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所) |
Principal Investigator |
今井 健太郎 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, その他 (30408140)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 悪性胸膜中皮腫 / 複合型光ファイバー / 光線力学的治療 |
Research Abstract |
悪性胸膜中皮腫に対する標準治療は確立されておらず、極めて予後不良の疾患である。手術、化学療法、放射線治療といった集学的治療として臨床試験が施行されてきたが、我が国ではfeasibleな治療法でないことが示唆されている。我々は、難治性固形がんである悪性胸膜中皮腫に対する新たな治療戦略として、局所療法である光線力学的治療(Photodynamic therapy: PDT)を極細径ファイバーを利用して肋骨横隔膜角等の極小部に十分な抗腫瘍効果を得られるか否かを検証することとした。1mm径の極細径ファイバーは、内視鏡カメラ及びレーザー照射が可能な次世代内視鏡であり、今後臨床応用が大変期待されているデバイスである。今回我々はクラウンミニブタ(15kg 雌)を使用して、全身麻酔下に第二世代の腫瘍親和性光感受性物質であるレザフィリンを静脈注射(10mg/kg)した後に、約2cmの小切開をブタの側胸部に加えポート孔を作成し、肋骨横隔膜角等の極小部へPDTを施行した。比較試験の為、まずは従来のダイオードレーザーのファイバーを気管支鏡をガイドに挿入し照射した(100J/cm2 150mW)。PDT施行7日後にブタの壁側胸膜及び横隔膜を摘出し、現在照射部分の壁側胸膜及び横隔膜を病理学的検討している段階である。極小部への照射後7日間で、ブタに大きな副作用はなく、肺や腹腔内臓器への影響も無かったため、比較的安全に行える手技であることが確認出来た。今後極細径ファイバーでの照射を肋骨横隔膜角へ行い、安全性の検討及び効果判定を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
まず、大動物実験を行った。若干の遅れはあるものの、従来の低出力レーザー照射を行い、安全性は確認出来ており、現在病理学的検討を行っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
複合型光ファイバーを用いてクラウンミニブタの主に肋骨横隔膜角へレーザー照射して、従来の低出力レーザーとの効果の評価を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
クラウンミニブタの購入、麻酔、点滴、ガーゼなどの諸物品、病理料金等に充てる予定である。
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