2012 Fiscal Year Research-status Report
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24791493
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
江頭 裕介 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (50547677)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 急性期脳梗塞 / 新規抗炎症療法 |
Research Abstract |
成長因子プログラニュリン(PGRN)を脳梗塞モデルマウスに投与し、実験的脳虚血急性期において神経保護作用を有することを明らかにした。また、PGRNは虚血再灌流後の神経組織への好中球浸潤を抑制することで抗炎症的に作用することを見出した。さらに詳細なメカニズムを検討し、in vitroにおいては血管内皮細胞の虚血後炎症反応に注目し、PGRNの投与が好中球浸潤に重要な役割を果たす接着因子の発現を抑制することを明らかにした。これらの成果は学会にて発表し、現在その成果の一部を論文として投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
PGRNの急性期脳虚血に対する神経保護作用およびPGRNの抗炎症作用の少なくとも一面は好中球の組織浸潤抑制によるものであるという点について、in vivoおよびin vitroのいずれの系においても確認することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
in vitroにて好中球の機能試験を行い、PGRNの好中球に対する直接的な作用について検討する。また、遺伝子改変マウスを用い、PGRNノックダウン状態においての急性期神経炎症の変化について検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品が当初予定よりも安価に購入出来たため、129,032円の次年度使用金が生じた。これを用い、以下通り物品購入を計画している。 Western blotting, ゼラチンザイモグラフフィー等抗体, 実験試薬, 標本作製, 論文投稿料
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A Rho kinase (ROCK) inhibitor, fasudil, prevents matrix metalloproteinase-9-related hemorrhagic transformation in mice treated with tissue plasminogen activator.2012
Author(s)
Ishiguro M, Kawasaki K, Suzuki Y, Ishizuka F, Mishiro K, Egashira Y, Ikegaki I, Tsuruma K, Shimazawa M, Yoshimura S, Iwama T, Hara H
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Journal Title
Neurosience
Volume: 220
Pages: 302-312
DOI
Peer Reviewed
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