2013 Fiscal Year Research-status Report
もやもや病における脳脊髄液タンパク解析の定量的評価システムの確立および遺伝子解析
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24791496
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
荒木 芳生 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (80467290)
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Keywords | もやもや病 / 脳脊髄液 / ELISA / マイクロアレイ |
Research Abstract |
もやもや病患者の脳脊髄液の特異的タンパクの定量化に関してはすでに再現性をもって方法を確立している。今後は定量化したデータをスコアリングして疾患の進行・重症度や治療への反応性との関連をスコアリングしていく予定である。そのためには引き続いて脳脊髄液からの特異的タンパク定量化と手術後の長期成績に関してもデータを蓄積する必要があると考えている 平成25年度は中大脳動脈・浅側頭動脈検体からRNA抽出後、cDNA作成、DNAマイクロアレイへのアプライする方法を確立し、もやもや病2症例、コントロール2症例で実施した。しかし比較解析では有意差のある遺伝子群は認めなかった。統計学的に有意なデータを得るためにはさらにサンプル数が必要であると考えられた。対象症例については順調に蓄積されてきており、研究の継続に問題はないと考えている。 硬膜検体からのRNA抽出については使用する切片のサイズ、破砕方法、プロテアーゼの使用量などを調整するための予備実験がさらに必要である。硬膜検体全体からtissue lyserによりRNAを抽出することも可能と考えられるが、血管以外の組織のRNAがノイズとなる可能性が考えられるため、硬膜の中でどの組織を使用するかに関しても検討が必要である。方法論から予備実験を行うため、十分なサンプル数が蓄積してから研究を実施開始予定である。研究の継続に問題はないと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
浅側頭動脈のサンプル数・量の不足。対象症例に関しては順調に蓄積しており研究継続については問題はないと考えている。硬膜検体に関しては方法論を確立するための予備実験段階からの検討が必要であるため、十分なサンプル数が蓄積してから実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
脳脊髄液中の特異的タンパクの定量化システムについては確立させた。研究実績にも示したとおり、定量化したデータと疾患の進行度、重症度および治療に対する反応性などを比較するためのスコアリングシステムを構築する予定である。浅側頭動脈のマイクロアレイ解析に関しては症例数が蓄積し、サンプル量が確保され次第、追加検討する予定である。硬膜のマイクロアレイ解析に関しても同様にサンプル数が十分に確保され次第、方法論から予備実験を開始する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は中大脳動脈・浅側頭動脈検体からRNA抽出後、cDNA作成、DNAマイクロアレイへのアプライする方法を確 立し、もやもや病2症例、コントロール2症例で実施した。統計学的に有意なデータを得るためにはさらにサンプル数 が必要である。また硬膜検体からのRNA抽出については使用する切片のサイズ、破砕方法、プロテアーゼの使用量などをadjustするための予備実験がさらに必要である。 中大脳動脈・浅側頭動脈検体については引き続いてRNA抽出や保存キット、cDNA作成のための試薬、機器使用代に充て る。硬膜検体についてはレーザーキャプチャーマイクロダイセクションの使用代、パラフィン切片からRNA抽出に使用 する試薬などがさらに必要である。平成26年度中に得た結果を発表するための旅費、論文化のための英文添削などに 使用する予定である。
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