2013 Fiscal Year Research-status Report
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24791527
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
澤村 千草 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20574247)
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Keywords | 軟部肉腫 |
Research Abstract |
日本整形外科学会の全国骨・軟部腫瘍登録によると2006年から2009年の間に約4000件の悪性軟部腫瘍症例が登録されており、軟部肉腫は我が国の高齢化、福島の原発事故などにより今後増加が予想される。軟部肉腫の治療は手術による切除が第一選択であり状況に応じて化学療法、放射線照射が併用される。 軟部肉腫の再発は生命予後を悪化させるため軟部肉腫患者の生命予後改善には再発率の低い手術治療、補助療法が必須である。放射線照射を術前、術後に多用する海外の治療法と違い、歴史的に我が国では手術のみで局所制御を試みることが多く手術手技、補助療法の適応が大きく異なる。 本研究の目的は軟部肉腫の再発に影響すると考えられる要因(術前の状態、手術や腫瘍に関する要因、補助療法など)を多変量解析により分析し実際に再発に影響する因子を同定し軟部肉腫の再発率を低下させる治療法を開発することである。再発の原因と考えられる要因、再発を予防すると予測される治療、手術方法について検討する。その後東京医科歯科大学と癌研有明病院の軟部肉腫患者を対象にそれらの要因について調査を行う。それぞれの要因について研究協力員により調査票を作成し、回収された調査票をデータ化し集計結果を経時変化の影響を考慮した統計的手法で解析して学術雑誌や学会等へ報告する。 現段階で我が国の軟部肉腫治療の特徴と妥当性、再発を予測するための因子について検討を行った。今後再発を防ぐための手術療法、補助療法について調査結果のまとめをおこなう予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果をまとめ国際学会に発表し論文として投稿を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もデータの整理、発表、論文への投稿を継続する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データ整理が早く進み人件費が不要となったため 学会発表、論文投稿に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)