2012 Fiscal Year Research-status Report
脂肪細胞分泌因子アディポネクチン制御による新規関節リウマチ治療法の確立
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24791542
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
蛯名 耕介 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70612076)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | アディポネクチン / 関節リウマチ |
Research Abstract |
大阪大学医学部附属病院および大阪大学整形外科関連病院に通院加療中の関節リウマチ患者の血清・血漿を採取し、関節破壊進行度・重症度や炎症性マーカー(CRP・MMP-3等)・糖脂質代謝マーカー(LDL/HDL-Chol・HbA1c等)等を含めた約470名分のデータベースを作製した。また、過去に我々は関節リウマチの重症度と血中補体C1q濃度が高い相関を示し、血中でアディポネクチンと補体C1q(アディポネクチンと高い相同性を示す)が一定の割合で結合していることを見出している。現在これらの検体を用いて血中のアディポネクチン・補体C1q・アディポネクチン濃度補体C1q複合体濃度を測定し、関節リウマチの疾患活活動性や重症度との相関検証を行っている。同時に他の脂質代謝関連因子(Progranulin等)や骨代謝関連因子(セマフォリン)の測定を行い、関節リウマチ患者における炎症・脂質代謝・骨代謝の相互関連についても検証を行っている。 また関節炎モデルマウスやラットを作製し、その関節内滑膜組織やヒト関節リウマチ患者の滑膜組織においてWntの発現が亢進していることを免疫染色にて確認した。引き続き血中アディポネクチン濃度を上昇させるチアゾリジン誘導体の投与や、アディポネクチン精製タンパクの関節内投与を行いその治療効果を確認する予定である。Wnt5aノックアウトマウスの繁殖後に関節炎を誘導し、その効果も追って検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大規模な関節リウマチ患者のデータベース化に成功し、解析も順調に進捗している。関節炎モデル動物を用いた実験に関しては大学院生に指導を行い安定して関節炎を誘導できる段階まで到達している。
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Strategy for Future Research Activity |
関節炎モデル動物へのアディポネクチン関節内投与実験とチアゾリジン誘導体内服投与実験を引き続き行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は2013年度ヨーロッパリウマチ学会(EULAR)への参加費に充てる予定である。
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Research Products
(3 results)