2013 Fiscal Year Annual Research Report
マウス骨転移モデルに対するリン酸化プルラン・ゾレドロン酸混和物の抗腫瘍効果の検討
Project/Area Number |
24791548
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
武田 健 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70614923)
|
Keywords | ビスホスホネート / がん骨転移 / 転移性骨腫瘍 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、第三世代のビスホスホネートであるゾレドロン酸を混入したリン酸化プルランのビーズを作製した。37°CのPBSバッファーに浸漬させ、24時間毎ににPBSバッファーを交換し、PBS溶液を回収した。ビーズから溶出したゾレドロン酸の濃度を測定するために高速液体クロマトグラフィー法の条件検討を行った。徐放されたゾレドロン酸を検出したが、リン酸化プルランと思われる夾雑物により、正確な検量線の作成が困難であった。 リン酸化プルランにゾレドロン酸を混和し、PBSバッファーに浸漬させて生じた溶出液と乳がん細胞株(MDA-MB-231)と共に培養し、WST-1 assayを行った。ゾレドロン酸群と同等程度の抗腫瘍効果がin vitroで認められた。 4週齢のBALB/c nu/nuマウスを用い,全身麻酔下に右大腿骨骨内に乳がん細胞株(MDA-MB-231-luc)を接種させる。接種後3週時に,全身麻酔下にゾレドロン酸含有リン酸化プルランを右大腿骨内に充填し、X線学的評価(micro CT)およびIVIS Imaging Systemによる腫瘍活性の評価、組織学的評価を行った。未治療群に比べゾレドロン酸含有リン酸化プルラン投与群では、IVISにて腫瘍の活性が低下していた。
|