2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24791562
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
細金 直文 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 講師 (10365306)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 椎間板変性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度はin vitroの実験系においてラット線維輪細胞に酸化ストレスを与えることにより炎症性サイトカインの発現上昇、細胞外基質の発現減少を認めること、その下流のシグナルにMAPK系が関与することを明らかにした。更に抗酸化剤であるNACでこれらの変化をrescueできることも明らかにした。 本年度はこれらの知見をin vivoで検証した。8週齢の雌性Wister系ラットの尾椎に23ゲージ針を穿刺することで椎間板変性モデルを作成した。穿刺1週間後に線維輪組織からmRNAを採取し、各種遺伝子発現を検討した結果、穿刺モデルでTNFα、MMP3、COX2などの炎症性サイトカインの上昇およびaggrecanの減少を認めた。更に穿刺1週前から抗酸化剤NACを投与したラットではTNFα、COX2の発現増加は抑制され、Aggrecan発現の減少も生じなかったことから、in vivo穿刺モデルにおいても椎間板変性がNAC投与によりrescue可能であったことが明らかになった。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Excessive reactive oxygen species are therapeutic targets for intervertebral disc degeneration.2015
Author(s)
Suzuki S, Fujita N, Hosogane N, Watanabe K, Ishii K, Toyama Y, Takubo K, Horiuchi K, Miyamoto T, Nakamura M, Matsumoto M.
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Journal Title
Arthritis Res Ther.
Volume: 17
Pages: 316 333
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] 活性酸素種は椎間板変性に対する治療標的となりうるか2015
Author(s)
鈴木 悟士, 藤田 順之, 細金 直文, 渡邊 隆一, 日方 智宏, 岩波 明生, 渡邉 航太, 石井 賢, 戸山 芳昭, 田久保 圭誉, 堀内 圭輔, 宮本 健史, 中村 雅也, 松本 守雄
Organizer
日本整形外科学会基礎学術集会
Place of Presentation
富山
Year and Date
2015-10-22 – 2015-10-23