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2012 Fiscal Year Research-status Report

妊娠と神経障害性疼痛

Research Project

Project/Area Number 24791577
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

小野寺 美子  旭川医科大学, 医学部, 助教 (50516953)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords疼痛管理学
Research Abstract

妊娠による疼痛閾値上昇のメカニズムを解明するために脊髄での下行性抑制系に焦点を当て研究を進めている。
平成24年度に実験を開始し、還流固定の方法、サンプルの抽出方法を確立し、凍結切片を作成した。それと並行して、ラットの妊娠技術の確立及び神経障害性痛モデルの作成を行った。この技術の習得までに約6ヶ月程度かかり、安定した結果を得られるようになった。
またラットの妊娠成立も安定してきたため行動学的にHot plate test、Von Fry filamentで妊娠ラットの疼痛閾値が上昇していることを確認した。
続いて、妊娠ラットで神経障害性痛モデルを作成し、C-fosの局在を示すために免疫染色を繰り返しているが、未だ定量するまでの結果は得られていない。しかし、条件設定を繰り返していけば、明瞭な結果が出ると考えられる。C-fosではないGFAPなどの抗体を使用した染色では結果が出ているので、免疫染色法自体は確立された。現在は抗体濃度や、賦活法などを変更させていき最適な条件を模索中である。また局在を示す前に定量を行う手段としてウエスタンブロットなどでの検討も考慮している。
行動学的には妊娠ラットで疼痛閾値が上昇していることを示すことができたことは大きな収穫である。実際の臨床への応用を考えるためにメカニズムの解明が必須であるため、分子科学的な手法を用い蛋白の局在を明らかにしていきたい。ただし、最適抗体の同定や最適濃度の同定には時間がかかるため現在施行中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画書の段階では一年かけて、C-fosの免疫染色まで到達する予定であったが、最適抗体の模索、また最適抗体濃度の調整などに時間が掛かり、そこまで到達することはできなかった。
しかし、妊娠ラットの作成、神経障害性疼痛モデルの作成、行動学的な評価といった部分では、計画の通りの結果を得ることができている。
また染色の困難さを自覚し、その他の方法で定量できないかを模索した。蛋白の定量方法としてウエスタンブロット法が一般的であり、そのサンプルの作成方法などについても現在検討中である。このことにより、さらに複合的に疼痛抑制機序に迫ることができるようになる。

Strategy for Future Research Activity

まず現在行っているC-fosの免疫染色について最適濃度や、最適条件を見つけ、行動学的な結果と矛盾しない結果を探るべく、実験を継続していく。
さらに、ミクログリアの動態にも言及するために抗体を追加しIba-1抗体を使用しながら、C-fosの増減に関わる細胞の同定を行っていきたい。
また蛋白定量のためにウエスタンブロットでの検討も考慮しており、並行して進めていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

まず抗体の購入、及びラットの購入費が必要である。また免疫染色にかかる諸薬液の購入費、消耗品であるろ紙やスライドガラスなどの購入費に当てる予定である。
またウエスタンブロットで使用する使用物品、薬液に不足しているものもあるので、これらの購入が必要である

URL: 

Published: 2014-07-24  

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