2014 Fiscal Year Annual Research Report
μオピオイド受容体内在化様式の違いを免疫電子顕微鏡法により解明する
Project/Area Number |
24791593
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
石田 亮介 島根大学, 医学部, 特別協力研究員 (50508934)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | μオピオイド受容体 / 内在化 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は臨床的に頻用されているオピオイドである、フェンタニルのくも膜下投与によるμオピオイド受容体(MOR)の内在化について検討を行った。光学顕微鏡および電子顕微鏡の双方によりDAMGOによる内在化と比較検討した。全身麻酔下にラットのL4-5椎間にくも膜下カテーテルを挿入し、フェンタニル(10 μg/10 μL)およびDAMGO (100 μg/10 μL)を投与した。投与後5, 15, 30, 60分の時点でラットを灌流固定し脊髄を摘出、光学顕微鏡用および電子顕微鏡用にそれぞれ凍結切片を作成し、免疫染色法を用いてMORを可視化し内在化の観察を行った。 フェンタニルおよびDAMGOはともに投与後5分から強い受容体の内在化を引き起こしており、その発現時間には差がなかった。しかし細胞膜への受容体のrecyclingはフェンタニルが概ね60分でほぼ完了していたのに対し、DAMGOではおよそ30%の受容体がendsomeに残存しており、フェンタニルの方が早い傾向が認められた。電子顕微鏡による観察によれば、内在化した受容体はlysosome, multivesicular bodyおよびゴルジに強く発現しており、これは受容体の分解経路であると推測されることから、細胞膜へのいわゆる”recycling”は同一受容体が細胞膜表面へ戻されるのみならず、新規の受容体合成によるところが大きいと推測された。
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