2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24791594
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松崎 孝 岡山大学, 大学病院, 助教 (10423328)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 肝移植 |
Research Abstract |
本研究の目的として、肝移植手術中における酸化ストレスの測定を新しい方法を用いて行うことを目的としている。酸化ストレスとは生体内の酸化と抗酸化のバランスが崩れることで起こり,主に炎症・虚血再潅流・急性肺障害・肝障害などで起こると考えられている。重症肝疾患で肝移植術を選択する患者においては臓器の虚血・再潅流が起こるため酸化ストレス・抗酸化力は術中に大きく変化することが予想される。酸化ストレスの原因である活性酸素種は生体内で不安定であり計測が困難であったため肝移植周術期における酸化ストレス・抗酸化力の変化については不明な点が多かったが今回新たな酸化ストレス測定法を用いることで患者病態を把握でき,疾患予防や治療・生命予後改善につながる可能性が示唆される。酸化ストレスの原因である活性酸素種は生体内で不安定であり計測が困難であったため肝移植周術期における酸化ストレス・抗酸化力の変化については不明な点が多かったが今回新たな酸化ストレス測定法を用いることで患者病態を把握でき,疾患予防や治療・生命予後改善につながる可能性が示唆される。 現在はデータを集積している段階であり、倫理委員会の承認は得られたものの、実際の検体測定は行えていない状況です。Preliminaryなデータを海外の学会へ発表を行っている状況。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
患者の同意を得ることが困難で、予想以上に症例数の集積が困難であったこと。実際に同意を得た症例も、臨床の現場の仕事と並行して検体を集めることが困難であったことにより、症例数が集まっていないことが検体の測定を行えなかった要因として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
継続して同意の得られた患者の検体を測定し、目標の症例数である検体を集められた時点で、実際の測定を行い結果をまとめて発表していく方向
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
検体数が目標に到達した時点で、前年度に使用しなかった研究費60万円を、今年度中にまとめて使用していく方針。昨年度の予算を頂いたにもかかわらず、物品の購入や検体の測定が行われず0円の運営になってしまったため、金額の繰り越しをさせていただき必要物品(高感度8-OHdG ELISA kit \79800, 8-OHdG測定前処理試薬セット\35000, mtDNA Extractor CT Kit \21735, SRL, ヘキサノイルリジン測定キット 63,000円 Total RNA 抽出薬 \130000, cDNA 標識キット 10000, Northern blot 用試薬 \150000, 放射性同位元素 \61000 逆転写反応試薬\30000, Real Time PCR関連試薬\400000, 蛍光免疫組織染色用試薬 \100000)及び検体から(トロンボモジュリン ¥2100(税込) SRL, 可溶性ICAM-1¥5250(税込))の測定を行う予定
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