2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24791602
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
小山 淑正 大分大学, 医学部, 助教 (40468012)
|
Keywords | 光療法 / 敗血症 / 抗炎症効果 |
Research Abstract |
本研究の目的は,LPS誘発敗血症性ショックモデルを用いて,光療法による抗炎症効果を評価することである。現在までに光治療に関して適切な照射方法や十分なメカニズムなどの解明は行われておらず,光治療に関しては一定の見解が得られていない。本研究は光治療のまだ解明されていない作用機序を解明し,光治療を応用した臨床治療開発につなげることを目標とする。 平成25年度では,平成24年度で得られた光源による抗炎症効果の変化が,どのようなメカニズムで引き起こされているかを検証した。具体的には,特定の光源を照射したマウスの腹腔内洗浄液から腹腔内マクロファージを抽出し,培養。そのマクロファージにリポポリサッカライド(LPS)を投与した。LPS投与後の培養液の上清を経時的に回収し,炎症性サイトカインを計測し,炎症反応に差異が無いか解析した。 光源による炎症反応は有意差をもっては認められなかったが,光照射によりマクロファージの炎症性サイトカインが減少する傾向を認めた。 このため,マクロファージの抽出条件,LPSの炎症惹起の条件を調整し,光治療の抗炎症効果を検出できる条件を模索中である。条件が見つかれば,腹腔内マクロファージにおける遺伝子発現をマイクロアレイを使用し,解析に移りたいと考えている。 もしうまくいかない場合には,マウスから抽出したマクロファージに光を直接照射し,光の細胞への直接作用の解析も検討している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
光治療による抗炎症効果のメカニズムは多岐に渡ると考えられ,その一つとして,腹腔内マクロファージに着目した。マクロファージの抽出条件,LPSの炎症惹起の条件を調整し,光治療の抗炎症効果を検出できる条件を模索中である。条件が見つかれば,マクロファージの解析に移りたいと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は腹腔内マクロファージに着目した。マクロファージの抽出条件,LPSの炎症惹起の条件を調整し,光治療の抗炎症効果を検出できる条件を模索中である。条件が見つかれば,マクロファージの解析に移りたいと考えている。 もしうまくいかない場合には,マウスから抽出したマクロファージに光を直接照射し,光の細胞への直接作用も検討したい。
|