2012 Fiscal Year Research-status Report
周術期関連薬剤によるインスリン抵抗性発現機序の解明
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24791603
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
与那覇 哲 宮崎大学, 医学部, 助教 (70468023)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | グルコース / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
重症疾患患者や大手術後患者ではストレス性高血糖が発生することが以前から知られていた。近年、その予後、合併症などに関与することが多く報告されている。その機序についてストレスホルモンによるインスリン分泌低下や肝臓の糖新生、グリコゲン分解の亢進等の報告があるが、麻酔薬を含む周術期関連薬剤がグルコースの細胞内取り込みに及ぼす影響については不明な点が多い。そこで、研究代表者は麻酔薬そのものが細胞レベルでのインスリン抵抗性を亢進させる作用があると仮定し、以下の実験を行った。a.酵素サイクリングを用いた比色法による細胞内グルコース取り込み実験 12well plateで分化培養した3T3L1細胞にsevoflurane 1%,2%, 4%をbubblingしたsalineを作用させ、2-deoxyglucoseの取り込みを酵素サイクリングを利用した比色法を用いて測定した。結果:Sevoflurane曝露では2-deoxyglucoseの細胞への取り込み抑制が観察された.b.細胞膜分画、細胞質分画のWestern blottingによるGLUT4蛋白質定量実験 6well plateで分化培養した3T3L1細胞(マウス繊維芽細胞由来脂肪細胞)にsevoflurane 4%をbubblingしたsalineを作用させ、洗浄した後、超音波破砕装置にて細胞を破砕し、細胞分画法で細胞膜成分および細胞質成分に分離しwestern blotting法を用いてGLUT4を観察した。結果:Sevoflurane曝露では細胞膜へのGLUT4のtranslocationが抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画で使用する予定であった蛍光標識グルコース2NBDGは実績ある試薬であるが、本実験においては安定性に問題があり、研究遂行途中で2NBDGを使用する方法を断念した。そこで新たに酵素サイクリングを用いた比色法を用いて行なっている。この方法のセットアップに時間を要しやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書に記載した研究計画に則り昨年度に達成しなかった計画および今年度の計画を遂行していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
機器購入、消耗品購入,学会出張また投稿費での使用を予定している。
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Research Products
(1 results)