2012 Fiscal Year Research-status Report
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24791683
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
錦見 恭子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00536302)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 卵巣明細胞腺癌 |
Research Abstract |
卵巣明細胞腺癌の発生に関与する遺伝子変異として近年注目されているがん抑制遺伝子ARID1Aをコードする蛋白のBAF250aは,卵巣明細胞腺癌の約半数に発現が低下することが報告されている.卵巣明細胞腺癌の発生過程はendometriosisが関連するほかに, adenofibromaの関与も考えられており,adenofibroma に関連した卵巣明細胞腺癌のBAF250a 発現を,endometriosisに関連した明細胞腺癌と比較検討した.2000年から2012年に手術を行った卵巣明細胞腺癌を対象とし,HE標本でcarcinomaの部位の他に,endometriosis,adenofibromaの有無を評価した.BAF250aの免疫化学組織染色をおこない,carcinoma,adenofibroma, endometriosisの部位の発現を評価した.Adenofibroma,endometriosisの部位はいずれもBAF250aの発現低下はみられなかった(0/80例, 0%).Carcinomaの部位におけるBAF250aの発現低下は,adenofibroma,endometriosis どちらも伴うのは8/18例 (44%),どちらも伴わないものは9/13例(69%),adefibromaのみ伴うのは6/17例(35%) ,endometriosisのみ伴うのは30/45(67%)であった.Adefibromaのみ伴う明細胞腺癌のBAF250aの発現低下は,endometriosisのみ伴うものに比べて有意に少なかった(p=0.026, Chi-Square test, Pearson).Adenofibroma に関連した明細胞腺癌は,endometriosisに関連した明細胞腺癌とは発癌機序が異なっている可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例の抽出を行い、93例が対象となった。その93例に対して、HE染色を再鏡検し、免疫染色を行う部位を抽出し、全例免疫染色が終了している。統計学的解析もほぼ終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
得られたデータの解析を継続するとともに、93例の予後の調査をする。 論文作成にむけて他の報告論文を検索する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
英文校正、論文投稿、学会発表。 H24年度は予定していた試薬を購入せず、教室にある試薬を使用した。H25年度は追加で染色が必要な場合に購入予定である。
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Research Products
(1 results)