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2012 Fiscal Year Research-status Report

再生療法を利用したリンパ浮腫に対する新規治療開発

Research Project

Project/Area Number 24791692
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

須藤 乃里子  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30611058)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords再生医療 / リンパ管再生 / リンパ浮腫
Research Abstract

本研究における最終目的はリンパ管の再建によるリンパ浮腫治療の確立である。そのためには、より実用性の高い、自己細胞を利用した安全性の高いリンパ管を作成することが不可欠である。そこで本研究期間においては、前臨床のデータ蓄積を行うことを目的とする。
本年度は、まず、移植するリンパ管を生体外にて安定して作成するために使用する印刷基板の、細胞付着強度について検討を行った。その結果、適切なジュール数で照射を行った基板に安定してリンパ管内皮細胞が付着し、細胞外基質に転写可能であることが判明した。
次に、この印刷基板を用いて、リンパ管内皮細胞を生体外で作成した。血管内皮細胞では播種後24時間以内に細胞付着し、さらに細胞外基質に転写してから24時間以内に管腔を形成することがこれまでの実験によって判明しているが、リンパ管内皮細胞では、播種後2日間のインキュベーションと細胞転写後2日間のインキュベーションが必要であることがわかり、より長時間の転写時間が必要であることが判明した。
また、リンパ管内皮の特徴を確認するために、血管内皮細胞とリンパ管内皮細胞を混合した細胞を基板に播種し、転写を試みたが、2日間以上の転写時間をおいても管腔形成を認めないことが判明した。
この生体外で作成した毛細リンパ管を移植するためのモデルとして、マウスの尾浮腫モデルの作成を試みたが、安定した浮腫を作成するには至らなかったため、引き続き次年度に行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

リンパ浮腫の動物モデルの作成において、安定したモデルを作成するに至っていない点が当初の研究計画予定よりやや遅れているものの、基板を用いたリンパ管作成においては、基板への細胞接着強度の調整が終了し、決定した基板を用いた生体外でのリンパ管作成に成功しており、移植予定のリンパ管の作成は可能な状態となっている。

Strategy for Future Research Activity

来年度は、今年度に引き続きリンパ浮腫マウスモデルの作成を行う予定である。現在の尾部浮腫モデルの作成が困難であった場合にはラットに変更、もしくは、下肢浮腫モデルへの変更も考慮する。
リンパ浮腫マウスが完成した後に、生体外で作成した毛細リンパ管のリンパ浮腫マウスへの移植を行い、それを評価する。
さらに、ヒト皮下脂肪細胞からのリンパ管単離を推進する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

動物実験の推進のため、主にマウス購入費と脂肪細胞からのリンパ管内皮細胞単離のための抗体が必要である。また、引き続き、細胞培養のための培地、培養皿などの消耗品や、マウスの実験に必要なエサ、とこじき、吸入麻酔薬などに使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] リンパ管再生に向 けた基礎的検討2012

    • Author(s)
      須藤乃里子、本多泉、若菜公雄、若林晶、久保田俊郎、森田育男
    • Organizer
      第64回日本産科婦人学会術講演会
    • Place of Presentation
      神戸
    • Year and Date
      20120413-20120415

URL: 

Published: 2014-07-24  

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