2013 Fiscal Year Research-status Report
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24791692
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大島 乃里子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30611058)
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Keywords | 再生医療 / リンパ管再生 / リンパ浮腫 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き、リンパ管の安定した生体外作成、リンパ浮腫モデルマウスの作成とリンパ管移植の検討を行った。リンパ浮腫モデルはこれまでに多数の報告があり、そのうち、マウス尾部の表皮組織を環状に剥離して浮腫を起こすモデルを作成の検討を行ったが、浮腫の作成の安定化を図ることが困難であったこと、移植するスペースが少なく治療効果が得られにくい可能性が高いことから、新たな浮腫モデル作成について模索した。 まず移植モデルの作成にあたり、早期に脈管が形成される血管内皮細胞を利用し、検討を行った。新しい移植モデルとしてマウスの耳の一部を脈管を含んだ状態で剥離し、脈管付きの羊膜片を移植し、移植する脈管と既存脈管の吻合を可視化することが可能かの確認を試みたが、移植病変がマウスの動きによって剥離してしまうなどの問題が発生した。この問題を改善するために、移植片縫合+プラスティック板での覆い、シールの貼付などを試みたが、いずれも成功に至らなかった。 次に下肢の浮腫モデル作成を試みたが、マウス下肢ではリンパ管の同定が困難なため、浮腫を作成することが困難であった。 以上より、本年度においては下肢浮腫モデルの安定的な作成が困難であったため、移植片の評価についても行うことができなかった。 一方、生体外でのリンパ管作成については、印刷基板のロットによって付着強度に差がある場合に転写速度に影響があることが判明した。これについては、基板のロット確認を血管内皮細胞で行うことにより、事前評価を行うことが有用であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
リンパ浮腫モデルの作成にあたり、今年度はマウスを利用して行ったが、尾部、耳、下肢のいずれも安定した、実験に必要十分な範囲のリンパ浮腫を作成することができなかった。また印刷基板の安定性についても、ロットが変わった場合に変化することから、細胞付着確認を行いながらの実験が必要であったため、多くの時間を必要とした。以上より当初の予定と比較し、遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はリンパ浮腫モデルを腹部剥離モデルまたはラットモデルに変更する。また、基板を使用した移植の安定性の確保が困難であった場合には、細胞治療も視野に入れて実験の修正を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
リンパ浮腫モデル作成が不成功に終わったため、予定の移植実験がすすまなかったことから、これに計上していた予算を来年度に繰り越すこととしたた、え 来年度、移植実験のための細胞処理のための予算として計上する予定である。
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