2013 Fiscal Year Annual Research Report
喫煙関連頭頸部癌における浸潤能獲得、薬剤耐性獲得機序の解明と新治療法の開発
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24791738
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 武則 東北大学, 大学病院, 講師 (50375060)
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Keywords | 頭頸部癌 / 薬剤耐性 / 分子標的薬耐性 / 喫煙 |
Research Abstract |
本研究は、頭頸部癌の主要な発がん要因である喫煙について、発がん要因のみならず、化学放射線療法の耐性化機序、浸潤能獲得機序 の解明の為、頭頸部癌細胞株に喫煙抽出物を暴露させ、段階的に上記評価を行い、最終的にはこの喫煙癌細胞の実験病理学的研究により、将来の喫煙関連頭頸部癌征圧を目的としているが、本年は以下の如くの研究の成果であった。 1、頭頸部扁平上皮癌3種類について、親株、喫煙暴露細胞株(直接投与、間接投与)間の薬剤感受性をMTTassayにて評価し、EGFR阻害薬の耐性を確認した。 2、上記耐性を確認した細胞において、次世代シークエンサーを用いたシークエンスを行った。結果として、同期間継体を行っていた親株とは異なる遺伝子変異を検出した。 3、喫煙関連であるとされる肺癌細胞株、膀胱癌細胞株を用いた同様の実験系においても、EGFR阻害薬 の耐性が確認された。また、マトリゲルと用いた浸潤能確認実験系では、喫煙癌の高度浸潤能が確認された。 これらにおいて、Src阻害薬、STAT3阻害薬を用い、親株よりも薬剤感受性が亢進していること、高浸潤能が解除されることを発見し、siRNAを用いた解析でも同様の現象を確認した。
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Research Products
(2 results)