2013 Fiscal Year Research-status Report
新規標的分子を介した炎症性鼻疾患に対する治療法の開発
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24791742
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
石田 晃弘 山形大学, 医学部, 助教 (00361246)
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Keywords | 慢性副鼻腔炎 / アレルギー性鼻炎 / ペンドリン / ペリオスチン |
Research Abstract |
アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などの疾患は上気道の一部である鼻粘膜の慢性炎症である。これらの疾患の病態として過剰な粘液産生と粘膜浮腫があり様々な分子が関与している。この詳細な機序については不明な点が多いなかで、次に示すpendrinとperiostinの 直接的関与が注目され始めている。ヒト鼻粘膜細胞および気道上皮細胞の細胞株でのpendrin及びperiostin発現について解析を行った。細胞株をIL-13で刺激するとpendrin及びperiostin発現量が増加する傾向を認めた。また今回の研究で組織中のperiostin量だけでなく血清中のperiostin濃度も測定可能であることが明らかになったため臨床検体を用いた検討も行った。 健常者66例の血清中のperiostin r量をElIZA法にて測定し、慢性副鼻腔炎患者60例の血清中periostin濃度と比較した。慢性副鼻腔炎患者ではperiostin濃度が有意に上昇していた。各患者の鼻内所見(ポリープの有無)、CT所見、アレルギー性鼻炎合併の有無、好 酸球数、ECP濃度を測定し、血清periostin量との相関を検討した。鼻内ポリープ多発症例や嗅覚障害合併症例では臨床症状とperiostin濃度との相関関係が認められた。また、血清中のperiostinは好酸球数、血清中ECP濃度と強い相関関係が認められた。血清中perio stinは慢性副鼻腔炎の疾患活動性や重症度のバイオマーカーとして利用可能であり、治療の標的分子として利用可能であることが明らかになった。血清中のperiostin濃度の測定については特許出願中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞レベルの解析と並行して臨床検体を用いた解析を行っており計画を遂行している。実験機器や試薬等については既存のものを有効に利用できたが、実験室の改修工事が当初の予定より大幅に遅れたたため実験の遂行に支障をきたした。研究成果の発表を32nd Congress of the International symposium on Infection and Allergy of the Nose (エジプト)で行う予定であったが、治安状況の悪化により中止となった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従い、細胞レベルでの実験を進めていく。同時に臨床検体を用いた解析も同時に行っていく。研究成果の発表を33nd Congress of the International symposium on Infection and Allergy of the Nose (オランダ)で行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験室の改修工事が当初の予定より大幅に遅れたたため実験の遂行に支障をきたした。研究成果の発表を32nd Congress of the International symposium on Infection and Allergy of the Nose (エジプト)で行う予定であったが、治安状況の悪化により中止となった。 研究計画に従い、細胞レベルでの実験を進めていく。同時に臨床検体を用いた解析も同時に行っていく。研究成果の発表を33nd Congress of the International symposium on Infection and Allergy of the Nose (オランダ)で行う予定である。
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Research Products
(5 results)