2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24791774
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
花本 敦 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20625917)
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Keywords | ガレクチン3 |
Research Abstract |
頭頸部扁平上皮癌の細胞株(FaDu、Detroit562、BICR6、BICR18)を入手し、in vitroでDMEMに10%FBSを追加し、培養液下に安定して培養できる環境を作成した。また当科においては一時的に実験系が中断されていたため、基本的な実験ができるように環境整備を行った。細胞増殖アッセイ、タンパク定量、免疫染色、ウェスタンブロッティングが当科にて簡潔出来るように、器具や試薬を調達した。細胞株においてのガレクチン3の発現をウェスタンブロッティングにて確認をした。その結果3つの細胞株においてガレクチン3の高発現を認めた。また、頭頸部癌の臨床サンプルから間質を取り除いて、癌細胞のみを抽出するために検討を行った。頭頸部癌の手術余剰検体を用いて、コラゲナーゼ等を用いて、組織を単離細胞とし、それをフローサイトメトリーにかけて、癌細胞のみを抽出する方法を検討した。当初頭頸部癌に特異的に発現しているとされていたMUC-1を用いてpositive selectionを検討した。頭頸部扁平上皮癌の細胞株においてはMUC-1の発現をウェスタンブロッティングやフローサイトメトリーで確認したが、MUC-1はこれらの細胞株で高発現を呈していた。次に実際の癌組織を用いて検討を行ったが、単離細胞にする際に、gentle maxを用いて組織を細切する行程が困難であった。これはおそらく扁平上皮癌の細胞が強固に接着しているため、簡単には単離できないと思われた。次に癌組織をNOD/SCIDマウスに移植し、増殖した組織を単離化できないかの検討を行った。癌組織をマウス背部の皮下に異種間移植を行い増殖を待った。下咽頭癌の移植組織は順調に増殖をしたが、その他の部位の腫瘍は増殖しないものが多かった。十分に増殖した後に細胞の単離化を試みたが、これも手術の余剰組織と同様の結果であり、単離化することは困難であった。
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Research Products
(2 results)