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2015 Fiscal Year Annual Research Report

甲状腺におけるガレクチン‐3の過剰発現は甲状腺癌を誘発するのか?

Research Project

Project/Area Number 24791775
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中原 晋  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20625107)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywordsガレクチン-3 / トランスジェニックマウス / 甲状腺癌
Outline of Annual Research Achievements

甲状腺癌におけるガレクチン-3の強発現の意義を解明するために甲状腺でガレクチン-3を過剰発現するトランスジェニックマウスを開発した。ヒトのガレクチンー3には機能が異なる一塩基多型があることが知られており2種類のトランスジェニックマウスを作成してそれぞれの発現形を比較することにしていた。しかし、トランスジーンの構築及び目的タンパクの発現確認に時間を要してしまい、2種類のトランスジーンが完成したのは平成25年度であった。その時点で、当初の予定通りの2種類のトランスジェニックマウスを作成し、維持するためには予算が足らない可能性が高いと判断し、wild typeの1種類のみのトランスジェニックマウスだけを作成する方針に切り替えた。また、発現力を重視するために全身の組織で安定した発現が得られることが判明しているpCAGGSベクターをバックボーンとして選択し、ガレクチンー3にHisタグを組み込んだトランスジーンを作成し、トランスジェニックマウスの作成を行った。この系では、想定通りにトランスジーンが組み込まれたトランスジェニックマウスが得られ、マウスが3ヵ月齢になった時点で甲状腺を取り出し顕微鏡下で観察したが明らかな形態学的異常や甲状腺癌の発癌は認められなかった。観察期間が短いため結論付けられないが、甲状腺癌におけるガレクチン-3の強発現は発癌因子ではなく、発癌した結果、何らかの要因で発現誘導されることが示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All 2015

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 頭頸部扁平上皮癌ルビエールリンパ節転移症例の臨床検討 ―特にサイバーナイフの効果について―2015

    • Author(s)
      中原 晋, 足立 加那,鈴木 修,山本 佳史, 竹中 幸則,安井 俊道, 花本 敦, 福角 隆仁,道場 隆博,瀬尾 雄二, 礒橋 文明,吉岡 靖生, 小川 和彦, 猪原 秀典
    • Journal Title

      頭頸部癌

      Volume: 41 Pages: 452-457

    • DOI

      10.5981/jjhnc.41.452

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 補助化学療法による発熱性好中球減少症を契機として死亡に至った上咽頭癌の1例2015

    • Author(s)
      中原 晋, 北村 公二, 本間 圭一郎, 山本 佳史, 竹中 幸則, 安井 俊道, 花本 敦, 森井 英一, 猪原 秀典
    • Journal Title

      日本耳鼻咽喉科学会会報

      Volume: 118 Pages: 763-769

    • DOI

      10.3950/jibiinkoka.118.763

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 再発・転移頭頸部扁平上皮癌に対するDTX・CDDP・Cetuximab併用療法の実施可能性試験2015

    • Author(s)
      中原 晋
    • Organizer
      第53回 日本癌治療学会
    • Place of Presentation
      京都
    • Year and Date
      2015-10-29 – 2015-10-31
  • [Presentation] 頭頸部扁平上皮癌ルビエールリンパ節転移症例の臨床検討 特にサイバーナイフの効果について2015

    • Author(s)
      中原 晋
    • Organizer
      第39回 日本頭頸部癌学会
    • Place of Presentation
      神戸
    • Year and Date
      2015-06-04 – 2015-06-06

URL: 

Published: 2017-01-06  

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