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2013 Fiscal Year Annual Research Report

頭頸部癌におけるシスプラチン耐性機序と新規治療標的分子の解明

Research Project

Project/Area Number 24791790
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

能美 希  大分大学, 医学部, 助教 (40468020)

Keywords頭頸部癌 / 化学療法 / 薬剤耐性 / 分子標的治療
Research Abstract

前年度の研究に引き続き頭頸部癌における抗癌剤耐性獲得機序についての検討を行った。樹立したIMC-3(ヒト上顎洞扁平上皮癌),T3M-1(ヒト口腔扁平上皮癌),SAS(ヒト舌扁平上皮癌)のシスプラチン耐性株と野生株を用い検討した。まずシスプラチン添加後48時間の細胞をPI、Annexin Vで蛍光染色し、フローサイトメトリーで解析を行ったところ、耐性株ではPE、Annexin V陽性細胞は野生株と比較して減少していたが、lamin A/C siRNA導入後は有意にPE、Annexin V陽性細胞が増加していた。この結果、lamin A/Cの発現はシスプラチンにより誘導される頭頸部癌のアポトーシスに関連することが明らかとなった。また、同様にlamin A/C発現ベクター導入後の細胞形態の変化を共焦点レーザー顕微鏡で観察したところ、核の形態の変化は明らかではなかったが、lamin A/C強制発現株ではactinの発現が増強し細胞膜からのfilopodiaやlamellipodiaの形成が増加する傾向があった。この結果よりlamin A/Cはplatinum製剤の感受性のみならず、頭頸部癌の浸潤・転移にも関連する可能性が示唆された。以上のことよりlamin A/Cは頭頸部癌における治療のターゲットとして多方向から有用である可能性が考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 頭頸部癌におけるシスプラチン耐性獲得機序におけるlamin A/Cの検討2014

    • Author(s)
      能美 希、児玉 悟、杉本千鶴、高林哲司、岡本昌之、伊藤有未、鈴木 弟、 藤枝重治、鈴木正志
    • Organizer
      第32回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
    • Place of Presentation
      徳島市
    • Year and Date
      20140206-20140208

URL: 

Published: 2015-05-28  

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