2012 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部癌におけるとFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発
Project/Area Number |
24791821
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | 愛知県がんセンター(研究所) |
Principal Investigator |
鈴木 秀典 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍病理学部, 研究員 (70470169)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | FDG-PET / 抗がん剤感受性試験 / 頭頸部癌 |
Research Abstract |
平成24年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のために、まずFDG-PET術前施行例の手術検体を採取した。本研究は、既に愛知県がんセンター中央病院倫理委員会にて「頭頸部がん、胃がん、大腸がん、卵巣がん、乳がん等に対する新しい個別化医療に関する基礎的検討とその臨床応用に関する研究」の課題名にて承認済みである。採取した検体を分離培養し抗がん剤感受性試験や増殖能等の各種分析をすすめている。 次に、「FDG-PETやFDG-PET/CTによる頭頸部癌の予後予測に関する研究」という臨床研究課題名で名古屋大学医学部附属病院の倫理委員会にて承認済みの研究を遂行した。治療前のFDG-PET/CTにより下咽頭癌症例の生命予後を有意に予測できる新たな知見を得たので、英文国際学会誌であるAnnals of Nuclear Medicineに「18FーFDG-PET/CT predicts survival in hypopharyngeal squamous cell carcinoma」というタイトルで筆頭著者として平成24年度に受理され平成25年4月に掲載された。 また、平成24年第36回日本頭頸部癌学会にて「下咽頭癌における導入化学療法による治療選択」や平成24年度第23回日本頭頸部外科学会にて「FDG-PET/CTによる下咽頭がんの質的評価の検討」の各演目について新たな知見を得たので口演発表した。 現在、FDG-PET/CTによる中下咽頭癌における生命予後予測に関する研究の論文を国際誌に投稿中である。またFDG-PET/CTによる下咽頭がんの質的評価の検討についても英文論文作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のために、まずFDG-PET術前施行例の手術検体を採取した。研究課題を遂行するために倫理委員会にて承認され、検体を採取する研究プロトコールは確立されている。採取した検体について抗がん剤感受性試験や造腫瘍能、増殖能等の分析を順次遂行している。また研究の成果も学会にて発表し、さらに国際英文誌でありAnnals of Nuclear Medicineにも掲載決定されており、研究成果の公開もすすめている。本研究でえられた新たな知見が複数得られており、複数の英文論文作成を進行しており、研究の目的に対しておおむね順調に進展しているものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のために、まず採取した検体に対する分析を進めていく。MicroPETなどの当院施設に無い研究設備を利用した研究を今後考慮しており、他施設の研究者とともに他施設の倫理員会等に承認していただいた上で研究をすすめていく方針である。 複数の研究プロトコールを同時進行させているので、少しずつ各研究プロトコールを推進させることで遅滞なく今後の研究をすすめていく。さらに学会等にて他の研究者とも情報交換し、新たな研究プロトコールや解析法を検討し、研究目的を推進していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は頭頸部癌におけるFDG-PETと抗がん剤感受性試験による治療法開発のために引き続き採取した検体の分析を進めていく。平成24年度に検体分析の一つとしてMicroPETなどの分析に複数の核種を利用した分析を要することが必要と判断したために平成25年度に761.352円を繰越し研究費を使用していく予定である。また、本研究結果の公開のために解析や学会発表、さらに英文投稿等に研究費の使用していく。
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Research Products
(3 results)