2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24791826
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
水内 一臣 北海道大学, 大学病院, 医員 (80598780)
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Keywords | エキノクローム / ぶどう膜炎 |
Research Abstract |
研究実施計画に則り、ラットにエンドトキシン誘導ぶどう膜炎(EIU)を惹起し、ウニ殻由来抗酸化色素エキノクロームを投与してその抗炎症効果を検討した。その結果、エキノクロームの投与時期、投与量、投与経路を変えて検討し、安全かつ有効な実験プロトコールを確定することができた。8週齢ルイスラット(180―220g)に大腸菌由来リポ多糖(LPS)200 μg を 300μl の溶媒に希釈して皮下に注射。エキノクロームはLPS 投与と同時に PH7.4 の PBS を溶媒として 10, 1, 0.1 mg/kg(体重)を試験投与量とした。 EIU誘導24時間後にラット前房水内の炎症細胞数を計測すると、エキノクローム投与 10, 1, 0.1 mg/kg 群ではそれぞれ 115, 198, 3080 千/ml であった。エキノクローム非投与群(陽性対象)では 2880 千/ml であった。無処置正常ラット前房水内(陰性対象)には炎症細胞はみられなかった。エキノクロームは有意にラット急性ぶどう膜炎モデルを軽症化し(p<0.01)、その効果は濃度依存的であった。 続いて前房水中の炎症性サイトカイン TNF-alpha の濃度も測定した。炎症細胞数の結果と同様にエキノクローム 10, 1 mg/kg 投与群で有意に TNF-alpha 濃度が抑制されていた。 さらに NF-kappaB 核内移行、酸化ストレスシグナルも有意に減少することが明らかになり、英文原著論文として受理された(Mol Vis 20: 171-177, 2014)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画書に記載した計画は順調に遂行された。 ウニ殻由来抗酸化色素エキノクロームの急性ぶどう膜炎モデルに対する有効性を確認、その分子奏功機序を明らかにして、英文原著論文として受理された。
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Strategy for Future Research Activity |
ここまでの成果をふまえてエンドトキシン誘導ぶどう膜炎(EIU)でのフコキサンチンの効果、実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)におけるエキノクロームの効果の検討を、引き続き研究計画書に則り推進したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験手技・実験結果が安定し、順調に研究が推移した結果、当初予想より若干再現実験の回数を減らすことが可能であった。また、投稿論文も求められた追加実験が比較的少なかったため。 次の実験でも引き続き実験用小動物、サイトカイン測定用キット、染色用抗体など消耗品を主体として使用する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Amelioration of endotoxin-induced uveitis treated with the sea urchin pigment echinochrome in rats2014
Author(s)
Lennikov A, Kitaichi N, Noda K, Mizuuchi K, Ando R, Dong Z, Fukuhara J, Kinoshita S, Namba K, Ohno S, Ishida S.
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Journal Title
Mol Vis
Volume: 20
Pages: 171-177
Peer Reviewed
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