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2012 Fiscal Year Research-status Report

ヒト結膜細胞由来iPS細胞の性状解析

Research Project

Project/Area Number 24791836
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

井上 達也  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80348721)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
KeywordsヒトiPS細胞
Research Abstract

まず、我々は手術により得られた結膜組織を採取しDMEMにて培養をおこなった。これらを10cm dishにconfluentになるまで増やした後にウィルスを用いてOct3/4, Sox2, c-Myc, KLF4の4遺伝子を導入した。フィーダー細胞であるMEF(mouse embryonic fibroblast)上で培養し、ここから独立した3系統の結膜細胞由来のiPS細胞を樹立した。それぞれの細胞株について、幹細胞マーカーの発現チェック、teratoma formation assayによりiPS細胞の内胚葉、中胚葉、外胚葉への分化能を確認し、継代を繰り返し増殖能の確認も行っている。それぞれの結膜由来iPS細胞から網膜細胞へと分化誘導させるためにWntシグナルの阻害薬であるDKK-1(1ng/ml), basic FGF(0.5ng/ml), IGF-1(1ng/ml)を加えたDMEM F-12 mediumを使用した。collagen, laminin, poly-L-lysinにて coatしたdish上にコラゲナーゼ処理した結膜細胞由来iPS細胞を巻き培養を行った。網膜細胞への分化は網膜前駆細胞のマーカーであるPAX6の発現、網膜視細胞のマーカーであるCRXの発現などにより評価した。これらを用いることで従来使用している線維芽細胞由来iPS細胞から分化誘導させた網膜細胞と、結膜由来iPS細胞由来の網膜細胞の性状の違いがないか今後検討する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該年度のヒトiPS細胞の樹立に至るまでの過程は、成育医療センターの梅澤研究室にて行われている手法をもちいていることもあり、当研究室における技術で十分に間に合う研究計画であったため円滑に実験を進めることができた。

Strategy for Future Research Activity

本研究で結膜細胞由来iPS細胞から分化誘導した網膜細胞が、本来の網膜細胞の性状に近いということが解明されれば、網膜疾患患者の病態解明により有用なツールとなりうると期待される。結膜細胞の採取はベッドサイドで容易に行えるということもあり、網膜遺伝性疾患患者の遺伝子レベルでの異常、病態解明に役立つ事が期待される。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

URL: 

Published: 2014-07-24  

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