2014 Fiscal Year Annual Research Report
光触媒表面処理IOLによる新たなる後発白内障抑制方法の検討
Project/Area Number |
24791870
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
石川 伸之 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00458077)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 眼内レンズ |
Outline of Annual Research Achievements |
各施設から和歌山県立医科大学へ送付された眼内レンズに関する検討を行った。摘出眼内レンズにヘマトキシリン・エオジン(HE)染色を施行し、眼内レンズ表面に付着している細胞を光学顕微鏡で観察し、以前の報告(Cell adhesion on explanted intraocular lenses: Part 1. Analysis of explanted IOLs : Ishikawa N, Miyamoto T, Okada Y, Saika S. 査読有り. J Cataract Refract Surg 37, 1333-1338, 2011.)と比較して、細胞付着数や種類に相違がないか検討を行った。 また、摘出IOLに同封されているデータシートを確認し、1)挿入されているIOLの材質、形状 2)IOLが眼内に挿入されていた期間、3)眼科的疾患(糖尿病網膜症、ぶどう膜炎等)の有無 4)全身的疾患(糖尿病等)の有無との関連性についても検討を行った。 また、細胞性の沈着物の付着を繰り返していた症例の眼内レンズについても免疫組織化学的検討を行った。 これらの検討を行う事で、表面処理を施行した眼内レンズを用いた実験を行う際に、細胞の付着が抑制されるのか、どの程度抑制されるのかを評価する為の基準の設定につなげる事が期待できる。
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