2015 Fiscal Year Research-status Report
前向き調査による糖尿病網膜症関連遺伝子の網膜症、黄斑症の進展に及ぼす効果の検討
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24791880
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
中村 新子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (70366300)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 糖尿病網膜症 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.平成15年度より開始している追跡調査の10年目以降の評価を平成25年後から継続している。その方法としては当センター内科通院中の患者は1年に1度は糖尿病網膜症の精査目的で眼科受診をしている。登録されている対象の平成27年度の眼科カルテを調査し、最新の内科データとともに糖尿病網膜症や糖尿病黄斑症のグレーディングを評価した。平成27年度中に眼科受診が出来ていない対象については、その原因をカルテ上で確認し対象の離脱が最小限になるように工夫した。たとえば内科受診を続けている対象については内科主治医に眼科受診状況を説明し、内科受診時に眼科受診を促すように依頼した。 2.平成25年度より開始した新規コホート集団のサンプル収集を継続した。その方法としては糖尿病センター内科初診の患者が、内科受診後に合併症精査目的で眼科受診をした際に登録を行った。また他院眼科より精査加療目的で当眼科に紹介受診をした対象についても登録を行った。 3.酸化ストレスは糖尿病細小血管合併症の発症に関与している。抗酸化酵素manganese superoxide dismutase(Mn-SOD)遺伝子多型は酸化ストレスの減弱に関与していることから新規コホート集団において糖尿病網膜症の発症、進展との関連性を調査するためにタイピングを行った。 4.新規コホート集団においてendothelial nitric oxide synthase(eNOS)遺伝子多型のタイピングを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新規コホート集団のサンプル収集が目標人数に至らず、成果発表まで達成していない。
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Strategy for Future Research Activity |
新規コホート集団のサンプル収集を継続し、また積極的に成果を発表する機会を設ける。
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Causes of Carryover |
研究の進行状況により、当初の見積金額を下回ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
さらなるサンプル数の増加や新たな網膜症候補遺伝子多型の調査を続ける。
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