2014 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ管腫に対する各種薬剤の治療効果の検討と作用機序の解析
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24791895
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
高橋 正貴 独立行政法人国立成育医療研究センター, 臓器・運動器病態外科部, フェロー (10626766)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リンパ管腫 / リンパ管腫由来リンパ管内皮細胞 / OK-432 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はヒトリンパ管腫由来リンパ管内皮細胞の培養の確立を行いモデル動物の作成・遺伝子解析・薬物効果の検証を目標に行っている。既にヒトリンパ管腫由来リンパ管内皮細胞HL-LECの培養法は確立されている。 HL-LECに対して、有効と言われている各種薬剤の直接効果を検討した。HL-LECを各種薬剤と共培養して生細胞数を計測。OK432は濃度依存性に優位差をもって減少した。ブレオマイシンは優位差をもって減少した。プロプラノロールは濃度依存性に優位差をもって減少した。ラパマイシンは優位差をもって減少した。その他の薬剤は有効性が示すことができなかった。 続いて、特に有効とされているHL-LECに対するOK-432の直接効果の機序を検討した。形態学的にHL-LECは縮小し、dishからはがれていくことがわかりました。OK432は核の周囲に位置しており、内皮細胞に直接取り込まれることがわかった。核の周囲にある事からEndocytosisによって取り込まれている可能性が示されている。現在のところ、アポトーシスが関与しているという証拠はない。 同時に動物モデルを作成して薬剤の直接効果を検証した。HL-LECはin vitroで正常なリンパ管のマーカーを発現し、内皮細胞の特性を示すが、in vivoでは正常リンパ管内皮細胞と異なりリンパ管を形成せずに、リンパ嚢胞を形成することが分かった。in vivoでの効果検証のためにも、これらの細胞を不死化して蛍光を発する細胞を作成し、蛍光リンパ管腫モデルマウスを作成中である。
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