2012 Fiscal Year Research-status Report
脂肪由来幹細胞を用いた高濃度酸素環境下での人工皮弁作成
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24791908
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
浜本 有祐 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (10380180)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脂肪由来幹細胞 / ティシュエンジニアリングチャンバー / AV bundle / 人工真皮 / 高濃度酸素 |
Research Abstract |
vascular carrierとしてAV bundleを用い、細胞(脂肪由来幹細胞)、細胞外マトリックス(人工真皮:type Icollagen sponge)、を併用した実験モデルを用いて、tissue engineering chamber内で、血管柄付き人工脂肪弁を作成する。chamber内に浅大腿動静脈を導入し、コラーゲンスポンジ(細胞外マトリックス)、ASCsを併用して作成した人工組織弁の60%酸素濃度下での増大効果を検討した。1)使用動物:Japan White系の雄ウサギ 2)脂肪由来幹細胞(ASCs)の抽出 3)脂肪由来幹細胞の培養増殖 4)コラーゲンスポンジへの脂肪幹細胞播種:培養で得られたASCsをDilにて標識し、コラーゲンスポンジに播種する。5)人工弁の作製:ウサギの浅大腿動静脈のAV bundleをコラーゲンスポンジ+ASCsとともにchamber内に導入し、各酸素濃度下で1週間飼育する。n=5 Control group1 : 正常酸素下 コラーゲンスポンジ+ASCs Experimental group 1 : 酸素濃度60%下 コラーゲンスポンジ Experimental group 2 : 酸素濃度60%下 コラーゲンスポンジ+ASCs 6)評価:4週間後にchamberを露出して増殖した組織の組織標本を作製する。再生組織の細胞構築を解析する。再生組織からAV bundleの直角方向に沿った3mmの厚さの切片を得て、各切片における6μmの標本組織を作成する。組織染色はHE染色とMasson’s trichrome染色を行った。7)結果:Expermental group 2はControl group 1, Expermental group 1に比し30%の組織増大効果が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高濃度酸素環境のケージ内で飼育を行っているが、初期のウサギでは二酸化炭素除去用のポンプの騒音によるストレスが原因と思われる体重減少が見られた。 ポンプの変更、二酸化炭素除去構造の変更、飼育状況の安定に時間を要した為、目標の実験数が得られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
40%酸素濃度環境下での脂肪由来幹細胞への生着に与える影響。及び皮弁増大効果を検討し、より適切な酸素濃度を決定する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ウサギ(JW) 30 匹 ¥250000 細胞培養消耗品 ¥350000 DiI 100mg(invitrogen D282)4本 ¥200000 酸素ボンベ 7000L40本 ¥100000
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