2012 Fiscal Year Research-status Report
交感神経活動による骨形成低下における抗酸化剤の影響
Project/Area Number |
24791989
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
近藤 久貴 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (40469002)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 骨代謝 |
Research Abstract |
活性酸素種が様々な疾患と関連しているが、近年抗酸化剤がこれら疾患の予防に効果的に作用することが期待されている。本研究では抗酸化剤の交感神経誘導性の骨量減少予防効果について用量反応関係を調べた。 方法:方法C57BL6/Jマウスにイソプレナリン5μg/g/dairyを2週間投与し骨量減少を誘導する。その際5種類の異なる濃度のαリポ酸(0, 0.25, 2.5, 25, 50 mg/g/daiary)を投与し、その後骨形態計測、組織学的解析を行った。 結果:μCT解析の結果、イソプレナリン単独投与で骨量、骨量数の減少が見られた。αリポ酸0.025mg/g/daiaryでは骨量、骨量数の回復は確認されなかったが、αリポ酸25, 50mg/g/daiaryで骨量、骨量数の減少が抑制された。αリポ酸2.5mg/g/daiaryは骨量の減少は抑制しなかったが、骨量数の減少は抑制した。さらにαリポ酸25mg/g/daiary投与群と磯プレナ林単独投与群において組織学的解析を行ったところ、イソプレナリン単独投与で破骨細胞数の増加が見られたが、αリポ酸投与群破骨細胞数の増加が抑制された。以上の結果から、αリポ酸2.5mg/g/daiaryは破骨細胞形成を抑制することで、骨量の減少を抑制する可能性が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、in vivoにおいて、交感神経β作動薬イソプレナリン投与による骨粗鬆症モデルにおける抗酸化剤αリポ酸の用量反応関係が明らかとなった。そして、骨量減少予防効果は破骨細胞増加を抑制することで生じている可能性が示された。この結果の一部は"β-Adrenergic signaling stimulates osteoclastogenesis via reactive oxygen species"Kondo H, Takeuchi S, Togari A.(Am J Physiol Endocrinol Metab. 2013 Mar 1;304(5):E507-15)にまとめられている。
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Strategy for Future Research Activity |
in vivoにおいて、交感神経β作動薬イソプレナリン投与による骨粗鬆症モデルにおける抗酸化剤αリポ酸の効果が破骨細胞による骨吸収に影響していることが明らかになったので、今後は骨形成パラメータについて検討を行う予定である。また、in vitroにおける骨芽細胞分化、増殖におけるROSと時計遺伝子の役割、抗酸化剤と交感神経作動薬の相互作用の検討も同時に行っていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
大部分を細胞培養試薬、プラスチック機器等の消耗品に使用する。また、外国語論文の校閲、論文投稿費などにも使用する予定である。
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