2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24792006
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
中島 英行 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (30437032)
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Keywords | 温熱療法 / 分子標的薬 / 口腔扁平上皮癌 |
Research Abstract |
これまでの研究で,in vitroにおいて温熱療法とIL13-PEの併用療法による、HSC-3,SCC-25の口腔扁平上皮癌細胞株を用いた細胞レベルでの抗腫瘍効果を観察した。さらに温熱療法とIL13-PEの併用療法による癌細胞のアポトーシス誘導についてTUNEL assayを用いて検討を行った。その結果、併用療法群がそれぞれのコントロール群と比較して、アポトーシスが誘導された癌細胞数の数が多く観察された。また実験の再現性を確認するため、これまでの実験を少なくとも2回以上は繰り返し行い、確認した。 In vitroでの温熱療法とIL13-PEの併用療法による抗腫瘍効果が確認できたことから、マウスの皮下腫瘍モデルを用いて実験を開始した。マウスに移植した腫瘍への温熱の治療法についてリゾビストを腫瘍内に局注し、交流磁場のワット数、時間、リゾビストの投与量などの条件検討を行った。また、上記マウスにおいて有害事象の有無について、各臓器の切片を作成し、H&E染色で確認を行った。 また、頭頸部自然発生扁平上皮癌マウスモデル(Tgfbr1/Pten 2cKO: TGFR1,PTENのダブルノックアウトマウス)を用いて、IL13-PEの頭頸部扁平上皮癌に対する抗腫瘍効果を確認でき、論文発表を行った(Hall B, Nakashima H, Sun ZJ, Sato Y, J Transl Med. 2013)。今後の実験で温熱療法とIL13-PEの併用療法がより高い抗腫瘍効果が得られるとの期待が持てる足掛かりとなった。
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Research Products
(3 results)